走行中にエンジン音が大きくなったり、車検に落ちる原因になる「排気漏れ」。中でもマフラーのフレキシブルパイプ部分からの漏れは比較的多く、早めの修理が求められます。この記事では、フレキシブルパイプの役割や交換時の工賃相場、費用を抑えるポイントまで初心者にも分かりやすく解説します。
■ フレキシブルパイプとは?どんな役割を持つ部品?
フレキシブルパイプは、マフラーのエキゾーストパイプの一部に取り付けられた蛇腹状のパーツで、エンジンの振動を吸収して排気ラインの破損を防ぐクッションのような役割を担います。
金属の網状で柔軟性があり、経年劣化や腐食によってひび割れたり穴が開くことで排気漏れの原因になります。
■ 排気漏れを放置するとどうなる?
小さな漏れでも次のようなリスクがあります。
- ・エンジン音がうるさくなる
- ・燃費の悪化
- ・排気ガスの逆流や有害ガスの車内侵入
- ・車検不合格
特に黒煙や振動、異音が出ている場合は、速やかに修理が必要です。
■ フレキシブルパイプ交換の工賃相場は?
工賃は主に以下の要素で変動します。
- ・車種(輸入車 or 国産車)
- ・パイプの位置(取り付けやすさ)
- ・交換方法(溶接 or ボルト固定)
おおよその工賃相場は以下の通りです。
交換方法 | 工賃相場 |
---|---|
汎用品+溶接 | 10,000〜20,000円 |
純正品+ボルト交換 | 15,000〜25,000円 |
フランジ加工+社外品 | 20,000〜30,000円 |
パーツ代を含めた総額は20,000円〜40,000円程度が目安になります。車種や工法によっては50,000円を超える場合もあります。
■ 工賃を抑えるポイントと修理の選択肢
・溶接修理はパーツ代を安く抑えられるが、高度な技術が必要なため信頼できる整備工場を選ぶ必要があります。
・パーツ持ち込みを受け入れてくれる整備店では、社外製の安価な部品をネットで購入することでコストダウンが可能です。ただし工賃が割高になる可能性も。
・ディーラーよりも街の整備工場やマフラー専門店の方が、工賃が2〜3割安くなることもあります。
■ 実例:工賃と作業時間の参考
例1:国産コンパクトカー(溶接あり)
・工賃:15,000円
・部品代:5,000円
・作業時間:約2時間
例2:輸入車SUV(純正ボルト交換)
・工賃:22,000円
・部品代:18,000円
・作業時間:約3時間
工場の規模や地域によって差があるため、複数の見積もりを取るのが安心です。
■ まとめ:フレキシブルパイプ交換は早め・的確に
- 排気漏れは放置NG、車検や安全性に影響
- 工賃相場は10,000〜30,000円程度
- 溶接 or ボルト交換、パーツ持ち込みなどで費用調整可
- 信頼できる整備工場の選定がコストと仕上がりの鍵
音・振動・臭いなど異変に気づいたら、早めの点検・修理依頼が愛車を長持ちさせる第一歩です。
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