三菱GTOは1990年代の国産スポーツカーの中でも特に特徴的なスタイルを持ち、特に大型リアウイングが印象的でした。しかし、現代のカスタムシーンでは「ウイングレス化」によるクリーンなリアデザインも人気です。本記事では、GTOのウイングレス化による外観バランスやリアビューの美観を高めるカスタム手法を詳しく解説します。
三菱GTOのデザインとウイングの役割
GTOの純正リアウイングは、当時のハイパフォーマンスイメージを象徴するアイテムであり、視覚的にも「速さ」を印象づけるものでした。また、ある程度のダウンフォース効果も意識されていましたが、現代の基準では必ずしも実用性重視とは言えません。
一方で、ウイングを取り外すとリア周りのボリュームが減り、「物足りなさ」を感じる方も少なくありません。これを補うためには、他の部位で視覚的なバランスを取る工夫が必要です。
ウイングレス化で起こる見た目の課題と解決策
ウイングを外すと、リアの重心が下がって見え、スポーティさや迫力が失われがちです。このバランスを整えるには、「リアディフューザー」や「ボリューム感のあるバンパー加工」などが効果的です。
また、ウイング取り付け穴を綺麗に処理することも重要です。FRPパネルでの埋め込みや、カーボンパーツによる蓋処理で美観を保つことが可能です。
ワンオフでのサイドピラー加工による補完効果
サイドピラーのワンオフ加工により、リアクォーター周辺のボリューム感を演出できます。特に「ルーフラインからリアフェンダーにかけての流れ」に厚みを持たせると、リアの空間が豊かになり、ウイングのないリアビューでも「貧弱さ」を感じさせません。
例えば、FRPやアルミで作られたオーバーハング形状のピラーカバーや、小型スポイラー的な演出を加える手法が実用的です。
ダッジステルスと比較したGTOのリアデザイン強化
GTOの姉妹車であるダッジステルスは、リアスポイラーの形状や車高のバランスが異なるため、比較するとGTOのウイングレス化はやや迫力に欠ける印象になります。
そこで、リアコンビランプのLED化や、US仕様のバンパーを流用することで、よりスタイリッシュかつエレガントな印象を持たせることが可能です。加えて、ボディカラーを艶消しブラックやパール系にすることで、輪郭がシャープに見え、高級感も増します。
リアビューのエレガント化におすすめの具体的カスタム例
・リアバンパー一体型ディフューザーの装着
・サイドディフューザーとの連動デザイン
・ルーフエンドスポイラー(GTスタイルではなく、控えめなリップタイプ)
・リアフェンダー上部のエアアウトレット加工(ダミーでも可)
これらを組み合わせることで、あえてウイングを外すことで得られる「クリーンで重厚なフォルム」を強調できます。
まとめ:ウイングレスGTOは工夫次第で美しく仕上がる
三菱GTOをウイングレスにすることは、美観を損なうリスクもありますが、適切な補完パーツや造形処理によって、より現代的で洗練されたリアビューを実現できます。重要なのは、リア周辺の「重心感」と「バランス感」を意識した設計です。
ワンオフ加工や既存パーツの組み合わせによって、自分だけのスタイリッシュなGTOを完成させましょう。
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