現在「小型限定AT免許」を持っている方が「普通二輪MT免許」へステップアップする際、どのような取得ルートになるのか、気になっている方は多いのではないでしょうか。限定解除なのか? それとも新たに教習を受け直すのか? 本記事ではその疑問をクリアにしながら、教習内容・費用・時間なども詳しく解説します。
結論:小型AT免許から普通二輪MTは「限定解除」ではない
まず最も重要なポイントですが、小型限定AT免許から普通二輪MT免許へのステップアップは、「限定解除」ではなく、新たに普通二輪MT免許を取得するという扱いになります。
限定解除とは、「同じ区分(例:普通二輪)のAT限定をMTに変更する」ようなケースを指します。しかし今回のように「小型(二輪125cc以下)」から「普通二輪(126〜400cc)」へのステップアップは、車両区分そのものが変わるため、新たな免許取得として扱われます。
教習の流れは段階制になる
教習所での教習は、通常通り1段階・2段階に分かれたカリキュラムで実施されます。ただし、すでに「小型限定AT免許」を保有しているため、一部の学科や技能教習が免除されるケースも多く、いわゆる「所持免許あり」の区分で教習がスタートします。
たとえば学科教習は省略され、技能教習は通常のMT教習よりも数時間少なくて済むプランが用意されている教習所もあります。
費用と日数は?通常よりもやや安くなることが多い
費用は教習所によって異なりますが、小型AT免許所持者向けの「普通二輪MTコース」は、おおよそ8万円〜11万円前後が相場です(地域や時期により異なります)。
技能教習は12〜17時間程度、最短で1〜2週間程度で卒業できるケースもあり、通学プランや短期集中プランなど、ライフスタイルに合わせて選択可能です。
技能面の違い:ATとMTの操作差を克服するコツ
小型ATからMTにステップアップする際、多くの人がつまずくポイントはクラッチ操作とギアチェンジです。とくに発進・停止・坂道での半クラッチ操作は最初に乗り越える壁になります。
事前にMTバイクの構造や操作手順をYouTube動画やシミュレーターなどで学習しておくと、教習所での実車練習がスムーズになります。
限定解除との違いを理解しておこう
一般的な「限定解除」は、すでに持っている免許の中で「AT限定をMTに変更」する際に行うもので、教習時間も短く、技能試験(審査)のみで済むことが多いです。
しかし今回のように、排気量区分そのものが変わる場合は「限定解除」ではなく、正式なステップアップとして再取得扱いとなる点を理解しておきましょう。
まとめ:普通二輪MT取得は「限定解除」ではなく、新規取得扱い
小型限定AT免許から普通二輪MTへのステップアップは、「限定解除」ではなく、新しい免許取得のプロセスとなります。ただし、所持免許に応じて教習時間や学科の一部が免除されるため、費用や期間は短縮されます。
クラッチ操作やギアチェンジなど、MT特有の技能には最初のうちは戸惑うかもしれませんが、段階的に練習すれば誰でも慣れていきます。新しいステージに挑戦する楽しみとして、前向きに取り組んでみてはいかがでしょうか。
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