バイクのウインカーをLED化した際に「点灯しない」「片側だけ反応しない」といったトラブルに遭遇することがあります。特に純正ウインカーにLED球を移植したケースでは、その原因が複雑になることも。本記事では、LEDウインカーが点灯しない理由とその対策について解説します。
LEDウインカーが点灯しない主な原因
LED球が点灯しない原因はさまざまですが、主に以下のようなケースが考えられます。
- 極性が合っていない:LED球にはプラス・マイナスの極性があるため、ソケット側の極性と合致しないと点灯しません。
- 接点不良:新品のウインカーボディでも、LEDとの接点が正確に取れていないと電流が流れません。
- 配線仕様の違い:年式や型式によりウインカーソケットの配線構成が異なることがあります。
同じように見える純正ウインカーでも、内部の金具の形状や接触位置に差異がある場合があります。
LED移植が失敗するよくあるパターン
例えば「以前まで点灯していたLED球を別の純正ウインカーに付けたら点灯しない」という場合、多くはソケット側との相性や極性違いによるものです。
実際、Ninja 400などのスポーツバイクでは、ウインカー配線が極性固定されている場合が多く、逆挿しでは動作しません。また、LED球が深く刺さりすぎて接触しないケースもあります。
対処方法と確認すべきポイント
- まずLED球を逆に差してみて極性を確認
- ウインカーの金属接点を軽く掃除し、接触面を確認
- テスターで電圧が正常に流れているかチェック
- 別のLED球で試してみる(球側の不良の可能性も)
LEDは非常に繊細な構造のため、端子がわずかにずれるだけでも点灯しなくなります。取り付けの際は無理な力を加えず、正しくはまっているか目視で確認しましょう。
前後で球種が異なる状態でも問題はない?
前がLED、後ろがハロゲンという混在状態でも点灯は可能ですが、ハイフラッシャー(点滅速度が早くなる現象)が発生することがあります。
これはLEDの消費電力が少ないため、車両側が球切れと誤認することによるものです。ハイフラ防止のためには以下のような対策が有効です。
- リレーの交換(LED対応リレー)
- 抵抗(ワット抵抗)を取り付けて負荷を調整
社外LEDや純正との互換性を考慮する
社外品のLED球や純正品であっても、製造ロットや細かな仕様違いで接点の位置や極性が異なることがあります。特に海外製のLED球などは形状が微妙に異なり、国産ウインカーと相性が悪いケースも。
確実に動作させたい場合は、車両専用品または信頼できるブランドのLED球を選びましょう。ネット上のレビューやバイク専用パーツショップのスタッフに確認すると安心です。
まとめ:点灯しない原因は一つではない、慎重にチェックを
LED球が点灯しない原因は、極性違いや接点不良、ソケットとの相性など、さまざまな要因が考えられます。
ウインカーが点灯しない場合は、まず基本的な極性確認・接点清掃・他のLEDでのテストを行いましょう。適合性のある部品を選び、確実な配線接続を行うことで、安全で快適なLEDライティングが可能になります。
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