N-BOXは軽自動車でありながら実用性や快適性に優れ、多くのユーザーに支持されています。しかし走行距離や経年劣化により、ブレーキ回りのトラブルが発生することもあります。この記事では、N-BOXのブレーキパッドとディスクローターの交換費用、さらにキャリパーのオーバーホール費用について、相場と注意点を解説します。
ブレーキパッド+ディスクローター交換の費用相場
ブレーキパッドとローターは一体で交換されることが多く、摩耗や変形により制動性能が落ちる前に整備するのが安全面でも重要です。
軽自動車(N-BOX含む)の一般的な相場は以下の通りです。
項目 | 部品代 | 工賃 | 合計 |
---|---|---|---|
ブレーキパッド(フロント) | 5,000〜8,000円 | 4,000〜6,000円 | 9,000〜14,000円 |
ディスクローター(左右) | 10,000〜15,000円 | 5,000〜8,000円 | 15,000〜23,000円 |
つまり、合計で約24,000〜37,000円が目安です。ディーラーではやや高く、街の整備工場やカー用品店系(例:オートバックス)ではやや安くなる傾向にあります。
キャリパーオーバーホールとは?費用は?
ブレーキキャリパーはパッドを押し出す重要な部品で、内部のピストンが錆びたり固着すると引きずり(タイヤの発熱や煙の原因)を起こします。これを直すのが「キャリパーオーバーホール」です。
オーバーホール費用の相場は以下の通りです。
- オーバーホールキット部品代:2,000〜4,000円
- 工賃(片側):7,000〜12,000円
- 合計:10,000〜16,000円程度(片側)
両側を実施する場合は、単純に倍と考えて20,000〜32,000円程度が目安です。ブレーキフルード(ブレーキオイル)の交換も同時に行われるケースが多く、その分追加で2,000〜3,000円程度がかかる場合もあります。
煙が出る=キャリパートラブルの可能性大
タイヤ付近から煙が出る原因として多いのは、ブレーキの引きずりです。これはキャリパー内部のピストンが固着して、ブレーキパッドが戻らず常にブレーキがかかった状態になる現象です。
このような症状が出た場合、パッドやローターの交換だけでは不十分で、キャリパーの点検とオーバーホール(もしくはリビルト品との交換)が必要となります。
費用を抑えるためのコツ
ブレーキ関連の修理は安全性に直結するため、信頼できる整備工場を選ぶことが重要です。そのうえで以下のような方法で費用を抑えることも可能です。
- カー用品店系の車検・整備パックを活用する
- リビルト品(再生部品)を使う
- 純正ではなく社外の優良パーツを選ぶ
また、事前に見積もりを2〜3店舗から取ることで相場感を掴みやすくなります。
まとめ:症状に応じた整備が必要。放置は危険!
N-BOXのブレーキ関連トラブルは決して珍しくありませんが、症状に合った適切な整備を行うことで、安全な走行が可能になります。
タイヤ付近から煙が出ている場合は特に注意が必要で、パッドやローターだけでなく、キャリパーの点検・整備もセットで考える必要があります。費用は合計で30,000〜60,000円程度が目安ですが、これは命を守るための必要経費とも言えるでしょう。
早めの修理と信頼できる整備先の選定で、安心のカーライフを維持してください。
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