SR400(2型)はそのクラシカルなスタイルとシンプルな構造で、今も根強い人気を誇るバイクです。キャブレターカスタムをすることで走りやレスポンスを大きく変えることができますが、FCRやCR以外の選択肢に目を向けたいというライダーも少なくありません。この記事では、SR400(2型)に適したFCR・CR以外のおすすめキャブレターとその特徴を紹介します。
VMキャブレター(ミクニ)|純正の上位互換として人気
VMキャブレターは、SR400の初期型にも採用されていた信頼性の高いキャブです。特にVM36は、セッティング幅が広く、扱いやすいという声が多くあります。
ノーマルエンジンでも扱いやすく、街乗りからツーリング用途に最適です。セッティングパーツも豊富で、エアクリーナーやマフラー変更との相性も良好です。
TMRキャブレター(ミクニ)|レーシーな性能と扱いやすさを両立
TMRキャブはミクニのハイパフォーマンスモデルで、FCRと同等のレスポンスの鋭さを持ちながらもセッティングが比較的しやすいと好評です。
SR400用にはTMR-MJN(マルチプルジェットノズル)仕様の28~36φが人気で、吸気効率と燃焼効率が高く、パンチのある加速感が得られます。特にスポーツ走行や峠メインで使いたい方におすすめです。
PWKキャブレター(ケーヒン)|コスパとレスポンスのバランスが優秀
PWKキャブは2スト用のイメージが強いですが、セッティング次第ではSR400でも非常に良いパフォーマンスを発揮します。特にPWK28やPWK35は多くのカスタムショップでも採用実績あり。
セッティングは少々テクニカルですが、スロットルレスポンスを重視する人に最適。加速ポンプ付きモデルもあり、キビキビした街乗りが可能です。
YOSHIMURA MJNキャブレター|扱いやすさとブランドで選ぶなら
ヨシムラMJNキャブレターは、独自の噴射方式で低中速の扱いやすさを追求したモデル。FCRが合わなかった人があえて選ぶことも多い選択肢です。
ジェッティングパーツが豊富で、スロットル操作に対する反応が非常にナチュラル。長距離ツーリングや市街地での取り回しを重視するライダーにはぴったりです。
マニホールドやエアクリーナーとの相性も考慮しよう
キャブ交換の際には、マニホールドの径や形状、エアクリーナーの吸気効率との相性にも注意が必要です。例えば、VMキャブなら比較的ノーマルマニホールドにも対応しやすいですが、TMRやPWKなどは専用マニホールドが必要な場合があります。
また、吸排気を同時にチューニングすることで、キャブレターの性能を最大限に引き出せます。セッティングは空燃比メーターを用いた確認も有効です。
おすすめセットアップ例
例1:街乗り快適仕様
VM36+K&Nパワーフィルター+スーパートラップマフラー+メインジェット#180+スロー#25
例2:スポーツ走行向け仕様
TMR-MJN32+デイトナショート管+メイン#145+スロー#27.5(要エアスクリュー調整)
まとめ|SR400のキャブチューンは個性と乗り味を変える第一歩
SR400(2型)のキャブレター交換は、バイクの乗り味に大きく影響するカスタムポイントです。FCRやCR以外にも、VMやTMR、PWKなど性能とコスパを兼ね備えた優秀なキャブが多くあります。
自分の乗り方やチューニング方針に合ったキャブレターを選ぶことで、SR400の魅力をさらに引き出すことができるでしょう。
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