前軸重量が車検証の記載と異なると、なぜ車検で通らないのか不安になる方に向けて、2トンクレーン付きトラックにおける重量計測のポイントを整理した記事です。
前軸重量と車検証の違いが問題になる理由
車検時には空車状態の前軸重量に55kgを加えた値が“検査時の前軸重量”として扱われます。これが車検証記載と大きく異なると、基準超過として指摘される可能性があります。
実際には前軸が2190kgと記載されている車両でも、実測で2400kg出ると、車検官から一致しないと判断される例があります :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
なぜ車検場で実測値が記載値より重くなるのか?
クレーン架装やフレーム補強などの構造変更(増トン改造)が行われている場合、前軸にかかる荷重が増加するため、前軸実測が車検証記載より大きくなります。
また、燃料満タン・乗員分の追加など、重量の条件が変わると実測重量も変動します :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
対策:なぜ今回だけ引っかかったのか?
構造変更による許容軸重が正しく反映されていない場合や、前オーナーの記録が不十分だったケースでは、前回通ったのに今回引っかかることがあります。
特に趣味で使用しているトラックなど、乗員+積載重量が少なくても総重量バランスがずれてしまうと検査に影響が出ます :contentReference[oaicite:2]{index=2}。
具体的にどう対応すればいいか?
- 陸運局での実測重量値と車検証記載を照らし合わせて確認する
- 構造変更届の内容や増トン改造記録が整備されているかを確認
- 必要であれば前軸許容限度値や増トン申請が正しく届出されているかを再確認
タイヤのロードインデックスが積載バランスに影響する場合もあり、LI値を含めた総重量の調整を検討することも有効です :contentReference[oaicite:3]{index=3}。
前軸実測2400kgの場合、許容範囲は?
前軸の許容限度が2500kgならギリギリ範囲内ですが、実測2400kgではほぼ限界です。
クレーン架装などでフレーム補強されている場合、許容限度も上昇しているケースがありますが、届出が漏れていると許可が得られない可能性があります。
まとめ
2トンクレーン付きトラックの車検では、前軸実測と車検証記載の重量差が引っかかる原因となります。
対応としては、構造変更の記録確認、陸運局での再実測、重量バランスやタイヤLIの再検討が重要です。
今回のケースでは、前軸が2400kgという実測値が記載値と一致せず、許容範囲に近いため指摘された可能性が高いです。
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