ヤフオクなどで高値で取引されている「初代セルシオ左ハンドル」。その価格が140万円と聞くと驚く方も多いでしょうが、実は旧車市場では珍しくない現象です。この記事では、その価値の背景と購入時の注意点について、車好きも納得できる視点から解説します。
初代セルシオとは?名車と呼ばれる理由
1989年に登場した初代セルシオ(UCF10系)は、当時のトヨタの最高峰技術が詰まったフラッグシップセダンで、レクサスLS400としても海外展開されていました。
エアサスや静粛性、耐久性など、その完成度の高さから「日本が世界に誇る高級車」とも称され、今なお高い評価を得ています。
左ハンドル仕様の希少性と価格の関係
日本国内で左ハンドル仕様は極めて流通量が少なく、レクサスLS400として逆輸入された個体や並行輸入車が中心です。
その希少性ゆえ、状態の良い車両にはプレミアム価格が付き、100万~150万円台でも取引されるケースは珍しくありません。
140万円は妥当か?判断の基準とは
140万円という価格が妥当かどうかは、以下の点をチェックすることがポイントです。
- 走行距離:10万km以内なら希少
- 内外装の状態:純正パーツが揃っているか
- 整備記録:定期点検・整備歴の有無
- 錆の有無:旧車では特に要注意
- エアサスの状態:故障時の修理費は高額
これらをクリアしていれば、140万円でも価値ある1台といえるでしょう。
維持費やリスクも考慮しよう
クラシックカーとして楽しむなら、維持費にも覚悟が必要です。税金は13年超の区分になり、自動車重量税・自動車税とも割増になります。
また、部品の入手困難や修理対応できる整備工場の限られた点も事前に調べておくと安心です。
購入する際の注意点とトラブル回避法
ヤフオクなどの個人売買は、現車確認ができないリスクもあるため、以下のような対策が重要です。
- 第三者機関の鑑定書の有無を確認
- 車両の詳細画像や動画を要求
- 出品者の評価・過去の取引履歴を確認
可能であれば陸送前に現車確認を行い、陸送業者の保険も必ず確認しましょう。
まとめ:旧車の価値は「物語」と「状態」で決まる
初代セルシオ左ハンドルに140万円という価格は一見高額ですが、希少性や状態によっては妥当といえます。車好きとしては「安くない=損」ではなく、「その車がどれだけ語れるか」が重要な価値基準です。
購入を検討する際は、相場・状態・将来の維持費まで含めて慎重に判断し、後悔のない旧車ライフを楽しみましょう。
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