サイドウインカーは2つあっても車検OK?現行法規とジムニーの事例から解説

車検、メンテナンス

近年、ドアミラーとフェンダーの両方にサイドウインカーを搭載している車種が増えてきました。特にスズキ・ジムニーのように、両位置で点灯するモデルも見られ、「これって車検通るの?」と疑問に思う方も多いようです。この記事では、サイドウインカーの法規制や変更点、実際の運用状況について詳しく解説します。

かつての規制:サイドウインカーは左右1個ずつが原則だった

以前の日本の道路運送車両法では、「サイドターンシグナルランプ(側方方向指示器)」は左右それぞれ1個までという規定がありました。これは、誤認を防ぐために点灯箇所を限定するという考えに基づいたものです。

そのため、ドアミラーとフェンダーの両方に点灯するサイドウインカーを装備していると、改造扱いとされ、車検に通らないケースも一部で存在していました

現在の基準:2つ以上の装着が認められている

しかし近年、国際基準との整合性を図るために法規が緩和され、現在ではサイドウインカーが左右に2つ以上付いていても違反にはなりません。

具体的には、ECE規則(国連欧州経済委員会の車両基準)に準拠した基準が導入され、一定条件を満たす限り、補助的なウインカーとして2個目の設置が可能になりました。これにより、ドアミラー+フェンダーという形式でも、適切に取付け・配線されていれば車検にも問題ありません。

ジムニーや輸入車に見る「複数ウインカー」事例

例えば、現行スズキ・ジムニー(JB64/74)は、純正でフェンダーとドアミラーの両方にウインカーが備わっています。これはメーカー純正装備であり、保安基準に適合しているため、もちろん車検も通ります。

他にも、BMW、メルセデス・ベンツ、アウディなどの輸入車も、ドアミラーとフロントフェンダーに独立した点灯機構を持っている場合がありますが、これらも同様に合法です。

複数設置時の注意点:DIYや後付けカスタムの場合

ただし注意したいのは、後付けやDIYで追加する場合です。点灯の明るさ、発光タイミング(点滅周期)、光の向きなどが基準に合っていないと、車検で指摘される可能性があります。

たとえば、純正ウインカーより明るいLEDを使っていたり、他のウインカーと点滅タイミングがズレていたりすると、不適合とされることがあります。後付けする際は、製品の信頼性や取り付け方に十分注意しましょう。

今後のトレンド:視認性向上と多灯化の流れ

安全性への意識が高まる中で、サイドウインカーの多灯化は今後さらに一般化していくと考えられます。視認性を高めることで、特に夜間や悪天候時の巻き込み事故リスクを低減できるため、多くのメーカーが複数ウインカーの採用を進めています。

さらに、先進運転支援システム(ADAS)との連携で、ターンシグナルの点灯と連動して死角監視や警告機能が働くといった新しい技術も出てきています。

まとめ:サイドウインカー2個は合法。ただし条件あり

結論として、サイドウインカーが左右に2個ずつ設置されていても、現行法では合法です。ジムニーをはじめ、純正で複数ウインカーが装備された車両も多数存在します。

ただし、DIYで追加する場合は保安基準を満たす必要がありますので、明るさ・取り付け位置・点滅の仕方などをよく確認しましょう。正しい知識を持って、安全性と見た目を両立したカスタマイズを楽しんでください。

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