オートゲージ製のメーターはコストパフォーマンスの良さから多くのユーザーに愛用されていますが、取り付け時に戸惑うことも少なくありません。特に458シリーズの負圧計に付属するバキュームホース(負圧ホース)が「細すぎて先端しか刺さらない」といった声が多く見受けられます。本記事ではその理由と、確実な取り付け方法、太めのホースへの交換や補強方法について詳しく解説します。
オートゲージのホースが極細な理由とは
オートゲージ458シリーズに付属するホースは、外径約4mm前後の非常に細いウレタン系またはビニール系のパイプです。これは、汎用性を高めるために設計されており、多くの車種に対応できるようにあえて細めになっています。
ただし、そのままでは国産車のインマニ側のニップルやT字ジョイントにうまくはまらず、接続が浅くなってしまうというケースが多発しています。
先端しか刺さらないのは正常?
「先端しか入らない」「スカスカで外れそう」といった状況は、純正パーツとの径の相性によるものが大きく、決して製品不良というわけではありません。しかし、この状態では長期間の使用や高負荷時にホースが抜けてしまうリスクもあります。
負圧漏れが起きると、メーターの針が不安定になったり、正しい計測ができなかったりする原因になるため、しっかりとした対策が必要です。
対策①:ホームセンターで太めのホースを用意
もっとも確実な方法は、車両側のニップルに合う内径6mm前後のシリコンホースを用意し、それに付属ホースを差し込んで段差変換として使うことです。
例えば。
- ホース内径6mm(車両側)
- ホース内径4mm(付属ホース)
- →中間に入れる変換ジョイントまたはホース内で段差接続
この方法なら、ホース同士がしっかり密着し、気密性も保たれます。結束バンドを併用することで、脱落防止にもなります。
対策②:シリコンホース+ジョイントで安定性向上
車両側がゴムニップルタイプであれば、ジョイントを用いて変換するのもおすすめです。ホームセンターやネット通販で売られている以下のパーツが便利です。
- 樹脂製段差ジョイント(4mm→6mm)
- 耐熱性シリコンホース(肉厚タイプ)
- 細径用タイラップやホースバンド
これらを組み合わせて丁寧に固定すれば、バキューム圧にも十分耐えられる接続になります。
ユーザー事例:結束バンドによる補強で安定した例
実際にオートゲージの負圧計を取り付けたユーザーの中には、内径がやや緩めだったホースを、結束バンドで二重に固定し、数年にわたって安定動作しているケースもあります。また、エンジンルーム内での振動による抜け落ち防止として、熱収縮チューブを被せるという工夫をしている人もいました。
DIYレベルでも十分に安全性・耐久性を確保できる点が、オートゲージの魅力でもあります。
まとめ:細いホースは仕様、対策次第で問題なし
オートゲージ458の負圧計に付属する細いホースは仕様通りのものであり、パーツの互換性や接続の工夫によって、十分に実用性を高めることができます。
太めのシリコンホースに段差接続する、ジョイントやタイラップで固定するといった対策を講じることで、安全かつ正確な計測が可能になります。自作での取り付けに不安がある場合は、専門ショップに相談するのもおすすめです。
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