卒検以来2か月乗っていないバイクで、しかも雨天で、レインコートも持っていない状況では「ツーリングに出るかどうか」かなり迷いますよね。今回は、バイク初心者の方向けに、雨天でのレンタルバイク走行を判断するためのチェックポイントと、安全に楽しむための事前準備を整理しました。
①「雨+ブランク」走行はなぜリスクが上がる?
まず、雨天走行では路面グリップが低下し、視界も悪くなり、さらに他車の水しぶき・遮蔽物による視認性低下などが重なります。[参照]
加えて、2か月のブランクがあるということは「操作感覚/バランス」「緊急回避反応」の感覚が鈍っている可能性があります。こうした状態で雨天・湾岸エリアを走ると、状況変化に対して“余裕”が少ないため、リスクが高まります。
②判断基準:行けるか、待つべきかの3つのチェック
次の3つのチェック項目を自分に問いかけてみてください。
- 装備の準備:レインコート/防水グローブ/視界確保できるヘルメットなど“濡れた状態でも安全に走れる装備”が揃っているか。
- 路面・天候状況:大雨・強風・湾岸エリアのスリップリスク(塩水・橋の継ぎ目・水溜まりなど)を考慮し、「この条件でも安心して走れるか」。
- 自身の操作感覚・目的:「2か月乗っていないブランクがある」「楽しむツーリング」なのか「慣らし・学び直し」なのか。目的を“安全に慣れること”に切り替えられるか。
これらが「装備OK」「路面・天候OK」「安心して走れる自信あり」であれば出発を検討しても良いでしょう。いずれかが「×」なら、今回は延期・別の条件でリスタートを検討した方が賢明です。
③出発を選んだ場合:雨天&湾岸エリアで注意すべき運転ポイント
雨+海沿い・湾岸エリアという条件では、次のような運転ポイントを意識してください。
- スリップしやすい路面:マンホール・白線・橋の継ぎ目・水溜まりに注意。雨天ではグリップ低下が顕著です。[参照]
- 視界低下・車との距離確保:雨の日は自分も視界が悪くなる・他車も視認しづらくなる。前車との距離を少し大きめにとり、急アクセル・急ブレーキを避ける。
- 行動の柔軟性を残す:もし「雨が強まった」「路面状況が悪化した」「体調が思ったより乗れない」と感じたら、即ルート短縮・引き返しできる余地を持っておく。
例えば、雨脚が弱く「軽く雨カッパを持って」「湾岸都市部をゆっくり流す」くらいのプラン変更なら安心でしょう。一方、強い雨/高速走行/景観重視のツーリングを予定しているなら、今日の出発を待つのも選択肢です。
④出発を見合わせる・延期する判断の目安
以下のような状況なら、今回は延期・別日を選んだ方が安全です。
- 雨量が大きく、風も強い/海風+橋梁での横風が予想される。
- 装備(特にレインコート・防水グローブ・視界確保)が不十分。
- ブランク2か月+バイクに慣れ直す必要があると感じている。今日を“慣らし”目的にしたい。
延期を選んでも、「次回リベンジ」プランを立てておくとモチベーション維持につながります。例えば「晴れの予報の日/日中/慣らしで湾岸を1周だけ」というように。
まとめ
レンタルバイクで2か月ぶりに走行、しかも雨天・湾岸エリアという条件では、まずは「自分の装備/天候/自身の準備状況」を冷静にチェックすることが大切です。装備と路面・天候に問題がなく、自分自身が“ゆっくり、安全に走る”というマインドなら出発は十分選べます。
しかし、どれかに不安があるなら、今回は「延期」して確実に慣らし運転と装備準備を整えたうえでリスタートするのが、安心してバイクを楽しむための賢い選択です。


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