近年、原付免許を取得する際に「予約が取れない」「講習が先まで埋まっている」という声が増えています。以前は比較的簡単に取得できた印象のある原付免許ですが、制度変更や受験者の増加により取得までのハードルが少しずつ変わってきています。本記事では、原付免許の取得に関する最新事情と、予約が取りづらい背景、今後の対策について詳しく解説します。
現在の原付免許取得の流れ
原付免許を取得するには、以下の手順を踏む必要があります。
- 運転免許試験場での事前講習(実技)受講
- 学科試験の受験と合格
- 適性検査(視力等)と交付手続き
特に2022年以降、多くの都道府県で講習の事前受講とネット予約が必須となっており、飛び込みでの受講ができなくなりました。これにより、希望日に講習を受けられない受験者が増えているのが現状です。
予約が取りづらい理由①:講習の定員が限られている
原付講習は1回あたりの受講定員が10人前後に制限されており、多くの免許センターでは1日1~2回程度しか実施されていません。これが予約枠の不足に直結しています。
また、安全確保や指導員不足もあり、コロナ禍以降は受け入れ人数を制限しているセンターも多く見られます。
予約が取りづらい理由②:高校生・学生の受験集中
春休みや夏休みといった長期休暇期間には、高校生・大学生が一気に原付免許を取りに来るため、数週間先まで予約が埋まってしまうことも珍しくありません。
また、進学や就職に向けて「とりあえず原付だけでも取っておきたい」というニーズが集中しやすく、年度末や新年度は特に混み合う傾向にあります。
予約が取りづらい理由③:デリバリー需要などによる人気の高まり
近年は原付バイクが再び注目されており、その背景には以下の要因があります。
- Uber Eatsなど配達業務に使うための免許取得
- 維持費の安さと通勤・通学の利便性
- 地方での移動手段としての需要
特に都市部では、原付を使った副業や配達需要の増加によって、年齢層を問わず人気が高まっています。
予約が取れないときの対処法
予約が取りづらい場合は、次のような方法を検討してみてください。
- 予約枠の更新タイミングをチェック:多くのセンターでは週ごと・月ごとに予約枠が開放されます。
- 複数の試験場を検討:都道府県内であれば、他の免許センターで講習を受けられる場合も。
- キャンセル待ちを活用:頻繁にチェックしていれば空きが出ることもあります。
また、一部地域では「教習所併設の原付講習」を受けられる制度があるため、民間教習所にも問い合わせてみると良いでしょう。
まとめ:原付免許は今“取りづらい”時代に入っている
原付免許はかつてのように「気軽に取れる免許」ではなくなりつつあります。講習の義務化、予約の集中、需要の高まりといった要因が重なり、早めの情報収集と行動がカギとなります。
取得を考えている方は、ネット予約の受付日やキャンセル情報をこまめに確認しつつ、なるべく早めに動き出すことをおすすめします。
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