軽自動車の中でも人気のあるダイハツ・ミラ(L275S型)を手に入れて、ヘッドライトをハロゲンからLEDに交換したいと考える方は多いです。しかし、バルブ形状が「H4」なのか「H7」なのか、ネット情報が錯綜しており迷う場面も。この記事では、正確なバルブ形状の特定方法と、LED化における注意点をわかりやすく解説します。
L275Sミラの純正バルブ形状は「H4」が基本
L275S型ミラ(2006年~2011年製造)の純正ヘッドライトは、ハロゲンバルブH4タイプが基本装備です。H4は1つのバルブでロービームとハイビームを兼ね備えており、コストと整備性に優れているため、軽自動車やコンパクトカーでは標準的です。
一部のグレード(例えばミラカスタムの上位モデルなど)や社外交換済みの車両に限り、H7×2(ロービーム・ハイビーム別体)に変更されているケースもあります。したがって、現車確認が必須です。
H4とH7の違いと間違えやすい理由
H4バルブは「Hi/Lo切替式」の2灯1体構造。一方でH7は「単機能」のため、ロービーム用・ハイビーム用の2灯が別々に設けられています。
中古車市場では、前オーナーがヘッドライトユニットを社外品に交換している場合もあり、その際にH7形状に変更されていることがあります。このような事例が、ネット上で「H4」「H7」の混在情報を生む原因となっています。
正確に確認する方法:バルブ確認の手順
もっとも確実な方法は、実車のヘッドライト裏側に手を入れて、バルブ形状を目視確認することです。ソケットの爪形状や差し込み端子の数を見れば、H4かH7かは一目瞭然です。
また、整備手帳(取扱説明書)に記載されているバルブ形式を確認するか、車検証に記載の型式をもとにメーカー公式パーツリストを調べるのも有効です。
LEDバルブに交換する際の注意点
H4のLEDバルブは多種多様ですが、冷却ファンやヒートシンクのサイズによっては、ヘッドライトユニット内に収まりきらないことがあります。寸法を事前に確認しましょう。
また、LED特有の配光特性により、車検に通らないケースも報告されています。車検対応を明記した製品を選ぶことがポイントです。
実例:L275SミラにH4用LEDを取り付けた事例
筆者が整備したL275Sミラ(Xグレード)では、純正H4バルブを車検対応のファンレスLED(PIAA製)に交換しました。取り付けは15分ほどで完了し、配光も綺麗に出て夜間の視認性が大幅に向上しました。
なお、光軸がずれないよう調整も忘れずに行いました。ディーラーや整備工場での点検をおすすめします。
まとめ:まずは現車確認!バルブ選びの基本を押さえよう
ダイハツ・ミラL275S型のヘッドライトバルブは、基本的に「H4」で間違いありません。ただし、グレードやカスタム状況によって「H7」である可能性もゼロではないため、実車確認は必須です。
LED化を検討している方は、配光性能や冷却性能、車検対応の有無を慎重にチェックして、安全かつ快適なカーライフを楽しみましょう。
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