雪が多く、凍結防止剤(塩化カルシウム)が道路にまかれる地域では、車の下回りにサビが発生しやすくなります。特に新車を購入したばかりの方にとって、「せめて自分でできる錆止め対策を」と考えるのはごく自然なことです。この記事では、DIYでの錆止めスプレー施工に意味があるのか、効果的に行うためのコツと注意点について詳しく解説します。
DIYの錆止めスプレーは意味があるのか?
結論から言えば、正しく施工すれば一定の防錆効果はあります。プロ施工のような完全な密着や耐久性は期待できませんが、冬の間だけでも錆の進行を遅らせる目的には十分有効です。
特に走行前や融雪剤が多く撒かれた後などに再塗布することで、下回りの鉄部をコーティングし、水分や塩分からある程度守ることができます。
DIYでの施工時に注意したいポイント
錆止めスプレーを効果的に使うためには、次の点に注意する必要があります。
- 施工前にしっかり洗浄・乾燥:汚れや水分があるとスプレーの密着力が落ちます。
- 鉄部を重点的に施工:マフラーや排気系は高温になるため、専用の耐熱塗料以外はNG。
- 風のない日を選ぶ:飛散防止と定着のため。
また、スプレーの種類によっては、オイルベースとワックスベースのものがあり、それぞれ耐久性や防水性能が異なるので選定も大切です。
おすすめのDIY向け錆止めスプレー
市販されている中で評価の高い防錆スプレーには以下のような製品があります。
- WAKO’S(ワコーズ)塩害防止スプレー:耐久性と信頼性で定評あり
- KURE(呉工業)シャーシコート:コストパフォーマンス重視の定番
- スリーエム シャーシブラック:防錆+塗装仕上げも兼ねる
これらはホームセンターやAmazonなどで入手可能で、1缶あたり1,500円〜3,000円程度と比較的手頃です。
DIYとプロ施工の違いはどこにある?
プロによる防錆施工(アンダーコート)は、高圧洗浄→脱脂→乾燥→厚膜コートという工程を踏み、密着性と耐久性に優れています。施工費用は2万円〜5万円が相場です。
一方で、DIYの場合は手軽にできる反面、施工ムラ・塗り残し・耐久不足がデメリットとなることがあります。ただし、費用を抑えつつこまめに手入れしたい人には適した選択肢です。
防錆対策の効果を高める運用のコツ
DIYで防錆スプレーを使用するなら、冬季前に1回、融雪剤散布が激しい時期にもう1回といった定期メンテナンスが理想的です。
また、洗車時に下回りを高圧洗浄機などで流すことも、塩分を除去してサビを予防するうえで非常に有効です。スタンドやコイン洗車場でも対応している場所があります。
まとめ:DIY防錆は「やらないより絶対にマシ」
DIYでの錆止めスプレー施工は、プロ施工に比べて完璧ではありませんが、塩害の進行を抑えるという点では十分意味があります。特に雪国では日常的な対策が車の寿命を左右することも。
費用を抑えたい場合やとりあえず応急的にでも何かしたい場合は、自分で防錆スプレーを施工するのは立派な選択肢です。正しい知識とアイテムを使い、愛車をサビから守りましょう。
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