50cc原付の廃止で普通免許の扱いはどう変わる?今後の法改正と乗れる範囲を解説

運転免許

2025年以降の道路交通法の改正により、長らく存在してきた50cc以下のいわゆる「原付一種」が段階的に廃止される方向で議論が進んでいます。これにより、普通自動車免許で原付に乗れる制度にも影響が出る可能性があります。本記事では、普通免許での原付運転がどうなるのか、今後の制度改正のポイントをわかりやすく解説します。

原付一種(50cc以下)はなぜ廃止されるのか?

近年、50ccのスクーターは環境規制(排ガス規制)への対応が難しく、各メーカーは相次いで生産を終了しています。また、加速性能や安全性の面でも現代の交通環境にそぐわないという声も多くありました。

さらに、近年のバイクは電動化が進み、排気量によらない性能設計が可能となってきており、「50cc以下=原付一種」という区分自体が時代遅れとなりつつあります。

新たに導入される「特定小型二輪」区分とは?

政府は「原付一種の代替」として、新たなカテゴリ「特定小型二輪車(仮称)」を検討しています。これは排気量でなく出力・速度制限に基づいた分類となる予定で、例えば電動スクーターなどが対象になります。

この区分は「16歳以上で講習を受ければ乗れる」など、比較的ゆるやかな取得条件が想定されており、旧来の原付一種に近い利用感を維持できるよう調整されます。

普通免許で原付はもう運転できなくなる?

現行の普通自動車免許には「原付運転可」が付随しており、これにより50cc以下のバイク(原付一種)に乗ることができました。

しかし、今後原付一種が廃止されると、「普通免許で原付に乗れる」という制度も形を変える可能性があります。政府は一部の新カテゴリーについて「追加講習」や「申請制」を検討しており、将来的には普通免許だけで小型二輪に乗ることはできなくなる可能性が高いと予想されます。

現在の免許保持者はどうなる?既得権と移行措置

改正法の施行後も、既に普通免許を持っている人には一定の経過措置や既得権が与えられる方向です。

たとえば、「旧原付一種の走行と同等の特定車両に限り運転可能」「講習を受ければ継続利用可能」など、段階的な移行措置が想定されており、すぐに乗れなくなるというわけではありません。

今後原付に乗りたいならどうするべき?

今後、原付一種に代わる車両に乗りたい場合は、以下のような選択肢があります。

  • 現在の普通免許で乗れる車両(既存の50cc)を維持
  • 電動スクーターなど新制度対応車の情報をチェック
  • 将来的な移行を見据えて、原付二種免許(125cc以下)を取得する

特に原付二種は、速度制限や二段階右折の義務がなく、利便性が大きく向上します。今後を見越した選択として有力です。

まとめ:普通免許と原付の関係は変わりつつある

50cc以下の原付一種の廃止により、普通免許での運転範囲も変わることが確実視されています。とはいえ、今すぐ乗れなくなるわけではなく、既存ユーザーへの配慮も検討されています。

これから原付に乗る予定のある方や、今後の免許制度に不安のある方は、制度改正の動向を注視しながら、必要に応じて原付二種への移行を検討するのがおすすめです。

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