いすゞの1979年式PA96型117クーペ(G200Wエンジン)におけるディストリビューターの不具合に関する質問です。クランキング時にプラグに点火しない症状が発生し、某ショップで修理を試みたものの、問題が解決しないという問題に直面しています。この記事では、この症状の原因を探り、解決策を提案します。
症状の確認と点検した項目
症状としては、クランキング時にほとんど点火せず、まれにエンジンがかかるものの、始動性が非常に悪いとのことです。すでにイグニッションコイルやディストリビューターの点検・修理が行われており、以下の項目が点検されました。
- イグニッションコイル: NGKの新品、1次側1.5Ω、2次側11.5kΩ、電源はリレー経由で12.5V。
- ディストリビューター: 分解・点検済み。ピックアップコイルの抵抗は375Ω(基準値400Ω)、イグナイターは新品(リプロダクト品)、キャップ・ローターに異常なし。
- エアギャップ: 0.4mm調整済み。
- ディストリビューターのマイナス端子: 抵抗値0.1Ω程度。
これらの点検項目では、問題が見つからないとのことですが、依然として不具合が解消されていません。
ディストリビューターの不具合の原因と診断方法
クランキング時にディストリビューターが機能しない場合、いくつかの原因が考えられます。ここでは、原因として考えられるポイントをいくつか挙げてみます。
- イグナイターの問題: イグナイターがリプロダクト品である場合、純正品と比較して品質や動作に差がある可能性があります。新品でも不良品が存在するため、イグナイターの再確認や別のものと交換することで問題が解決する場合があります。
- 配線・接続の不良: イグニッションコイルやディストリビューターに接続されている配線が緩んでいたり、接触不良を起こしている可能性があります。電源が12.5Vで来ていることは確認されていますが、接続が不安定な場合、安定した点火が得られません。
- ピックアップコイルの不良: ピックアップコイルは、ディストリビューターの回転に応じて点火タイミングを信号として送り出しますが、故障や接触不良がある場合、信号が正常に送信されないことがあります。
- エアギャップの再調整: エアギャップが0.4mmに調整されているとのことですが、わずかな誤差でも点火不良を引き起こす可能性があります。再度エアギャップを確認し、必要であれば微調整を行うことをお勧めします。
その他の確認点
上記以外にも、以下の点を再度確認してみることが重要です。
- タイミングライトの確認: 手動回転時にタイミングライトが点灯するが、クランキング時には点灯しないとのことですが、クランキング時の回転数が足りていない可能性があります。クランキング中の回転数が低すぎる場合、点火タイミングが正しく確認できないことがあります。
- バッテリー電圧: クランキング時に点火が弱くなる場合、バッテリーの電圧が不安定であることが原因かもしれません。バッテリーが十分に充電されているか、電圧を確認することが大切です。
まとめ
イグニッションコイルやディストリビューターの点検が行われているにもかかわらず不具合が解消しない場合、イグナイターの品質や接続不良、ピックアップコイルの状態に問題がある可能性があります。もう一度、これらの部品を再確認し、場合によっては交換を行うことが重要です。また、タイミングライトやバッテリー電圧をチェックすることも、問題解決の手助けになります。早期に解決できるよう、これらのチェック項目を順に確認していきましょう。
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