125ccバイクを50cc登録で乗るのはなぜ?仕組み・違法性・実例を解説

運転免許

街中で明らかに125ccクラスに見えるバイクに50ccのナンバープレートが付いているのを見かけて、不思議に思ったことはありませんか?この記事では、そのような車両がなぜ存在するのか、どういった仕組みで可能になるのか、そしてそれが違法か合法かなどを詳しく解説します。

排気量とナンバープレートの基本的な関係

日本のバイクは排気量に応じて分類され、ナンバープレートの色や登録区分が変わります。

  • 〜50cc:原付一種(白ナンバー)
  • 51〜125cc:原付二種(黄・ピンクナンバー)
  • 126cc〜250cc:軽二輪
  • 251cc以上:小型二輪

つまり、125ccのバイクが本来取得すべきナンバーは「黄色またはピンクのナンバー(原付二種)」です。白ナンバーで走っているなら、その登録が不適切である可能性があります。

125ccを50cc登録しているように見える主なケース

実際に「125ccに見えるのに50cc登録」のような事例には、いくつかのパターンがあります。

  • 実際に排気量を縮小加工している:エンジンを50ccまでボアダウンし、50ccとして登録している。
  • フレームは125cc車だが、エンジンだけ50ccに載せ替えている:カスタム車両に多い。
  • ナンバー登録時に虚偽申告している(違法):排気量の申請を偽って50ccとして登録しているケース。

見た目だけでは判断がつかないため、実態を把握するのは難しいですが、合法と違法の境目は「実際の排気量と登録情報が一致しているかどうか」です。

違法登録のリスクと罰則

もし125ccのエンジンのまま、50ccとして登録・走行していれば、それは明確な道路運送車両法違反にあたります。違法改造や虚偽登録が発覚すれば、以下のような罰則が科される可能性があります。

  • 道路運送車両法違反:6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金
  • 保険の無効化(事故時に任意保険が適用されない)
  • 車両差し押さえや整備命令の発行

特に事故を起こした際、任意保険や自賠責保険が無効になる可能性があるため、非常にリスクが高いです。

合法的に排気量を変更するには?

合法的に125ccの車体を50ccとして登録するためには、エンジンの排気量を物理的に変更(ボアダウン)し、改造申請を通す必要があります。

具体的には以下のような手順を踏みます。

  • エンジンの変更(ボアダウンまたは載せ替え)
  • 構造変更申請の書類提出
  • 陸運局での実車検査と登録内容の変更

手間や費用はかかりますが、この手続きを踏めば50cc登録の車体として合法的に扱われます。

実例:エンジンスワップで50cc登録に変更したケース

あるユーザーは、125ccクラスのフレーム(例:グロム)に、50ccのモンキーエンジンを搭載。陸運局で改造申請を行い、白ナンバーでの公道走行を合法化しました。

このようなケースでは、国土交通省の車両構造変更手続きに従い、正規の手続きを踏むことが不可欠です。

まとめ:見た目と中身の一致がポイント

125ccクラスのバイクに白ナンバーが付いている場合、外見だけで判断するのは危険です。合法的に構造変更された車両もありますが、虚偽申請による違法登録の可能性もゼロではありません。

もし自身がそのようなカスタムを検討しているなら、しっかりとした知識と法的手続きが必須です。「安く済むから」「バレないから」という理由での違法登録は、リスクが大きすぎます。

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