知らずに無免許運転になる!? 原付バイクのボアアップに潜む法的リスクと注意点

運転免許

原付バイクを気軽に借りたつもりが、実はボアアップされていて無免許運転として検挙されるケースが増えています。特に若年層や初心者ライダーがトラブルに巻き込まれやすく、「知らなかった」では済まされないのが実情です。本記事では、ボアアップ車両のリスクと法的なポイント、そして万が一のための対処方法について詳しく解説します。

ボアアップとは?原付の排気量アップの意味

「ボアアップ」とは、エンジンの排気量を拡大するカスタムのことです。50cc未満の原付バイクに大径ピストンなどを取り付けて、排気量を51cc以上に改造することを指します。

排気量が増えれば当然パワーアップしますが、法的には原付一種ではなくなり、小型二輪(51cc〜125cc)などに区分が変更されます。つまり、ボアアップ車に乗るには対応する免許が必要になります。

知らずに乗っていた場合も「無免許運転」になるのか

たとえ本人が「ボアアップされていると知らなかった」としても、運転者責任は免れません。車両の性能と自分の免許区分が一致していなければ、道路交通法違反(無免許運転)として検挙される可能性があります。

実際の取り締まりでは、加速や速度が不自然に出ている車両は警察に目をつけられやすく、ナンバー区分と性能が合っていなければ、現場で排気量検査や改造の確認をされることも。

違反になった場合の罰則と影響

無免許運転と判断された場合、以下のような処分が科されます。

  • 違反点数:25点(一発で免許取消)
  • 罰金:最大50万円(または懲役刑)
  • 前科がつく可能性(刑事処分)

さらに、車両の所有者や貸した側にも整備不良車両の供与として罰則が科される場合もあるため、軽い気持ちで車両を貸し借りするのは極めてリスクが高い行為です。

対策:ボアアップ車に乗らないために

知人や先輩から原付を借りる場合でも、以下の点を確認しましょう。

  • ナンバーが白(50cc以下)であること
  • 排気量変更届が出ていないかを所有者に聞く
  • エンジンや外装が明らかにノーマルと違う場合は乗らない

また、中古原付を購入する際は、販売店に「エンジンが純正であるか」「ボアアップ歴がないか」を必ず確認しましょう。

もしも検挙されたら?正直に伝えるべきこと

警察に停止された際、ボアアップを知らなかったとしても、その場では冷静に対応することが大切です。「借り物で改造の事実を知らなかった」と伝えることは重要ですが、それでも違反事実があれば検挙対象になります。

その後、状況によっては情状酌量が考慮され、軽減措置がとられる可能性もあるため、弁護士などの専門家に早めに相談することをおすすめします。

まとめ:知らなかったでは済まされない、原付の改造リスク

原付バイクのボアアップは見た目では分かりづらいため、免許区分との齟齬による無免許運転に繋がる可能性が高いです。借り物や中古車に乗る際は、必ず排気量とナンバー種別、自分の免許区分を確認しましょう。

「知らずに乗った」では済まされない時代。正しい知識と慎重な行動が、自分自身と周囲を守るカギになります。

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