愛車にできてしまった傷は、放置するとサビの原因になるだけでなく、見た目の印象も損ないます。今回は、2009年製日産ノートの「L50 ビターショコラP」カラーに対応したタッチアップペンについて、2つの代表的な製品を比較しつつ、クリア塗装の必要性についても詳しく解説します。
ホルツとソフト99の違いは?色味は同じ?
「ホルツ MH33099」と「ソフト99 N7625」は、どちらもL50(ビターショコラパール)という日産のカラーコードに対応した補修用塗料です。両者とも純正カラーコードに基づいて製造されているため、基本的に色味は同一と考えられます。
ただし、メーカーごとに微妙な色調整の違いや、製造ロットによる個体差、さらに塗布面の劣化具合などによって、仕上がりに差が生じることがあります。完璧な色合わせを求める場合は、目立たない部分で試し塗りをするのがおすすめです。
容量で見る選び方:20mlと12mlの差
ホルツ製は20ml、ソフト99製は12mlと容量に差があります。広めの傷や複数箇所を補修したい場合はホルツの20mlがお得に感じられます。一方で、軽微な擦り傷や小キズであれば、12mlでも十分対応可能です。
初めてタッチアップを試す方は、コストを抑えて手軽に使えるソフト99を選ぶのも一つの手です。使用感や塗りやすさには個人差がありますが、どちらも一般ユーザー向けに設計されており、取り扱いは難しくありません。
クリア塗装は必要か?ホルツA-4の役割
「ホルツ クリアペイント A-4(MH11604)」は、上塗りに使用するクリア塗料で、主にパールやメタリック塗装の艶出し・色持ち維持に有効です。L50ビターショコラPはパール系塗装のため、クリア塗装を重ねることで自然なツヤと深みを出すことができます。
ただし、小さなキズや目立たない箇所での補修であれば、クリアなしでも実用上問題ないこともあります。とはいえ、長期的な色持ちや見た目の仕上がりを重視するなら、クリア塗装は推奨されます。
タッチアップ補修の手順と注意点
タッチアップは丁寧な工程を守ることで仕上がりが大きく変わります。以下は基本的な手順です。
- 補修部分を洗浄・脱脂
- 乾燥させた後、ベースカラーを薄く塗る(2〜3回重ね塗り)
- 十分乾燥後、必要に応じてクリア塗装を実施
- 塗料が完全に乾いたら、極軽くコンパウンドでなじませる
気温や湿度によって乾燥時間が変動するため、無理に次の工程へ進まないよう注意しましょう。
まとめ:仕上がり重視ならクリアあり、容量と用途で塗料を選ぶ
L50ビターショコラPに対応するタッチアップペンは、ホルツ・ソフト99いずれも使用可能ですが、用途や傷の大きさに応じて選ぶのがベストです。広範囲ならホルツ20ml、少量で済むならソフト99でも十分対応できます。
また、仕上がりの美しさを求めるならクリア塗料を使用した重ね塗りが有効です。失敗を防ぐためにも、補修前の準備と試し塗りを忘れずに行いましょう。
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