EV・HEV車の駆動バッテリーの劣化状態を測る方法と参考数値

車検、メンテナンス

EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)の駆動バッテリーは、車両の性能に大きな影響を与える重要な部品です。長期間使用する中でバッテリーが劣化することがあり、劣化状態を測るための機器や参考数値が求められます。本記事では、バッテリーの劣化状態を測定する方法や参考となる数値について解説します。

駆動バッテリーの劣化状態を測る機器

EVやHEV車のバッテリー劣化状態を確認するためには、専用の診断機器を使用することが一般的です。これらの機器は、バッテリーの状態、充電容量、内部抵抗、電圧のバランスなど、さまざまな項目を測定します。

バッテリー診断機器の種類

バッテリー診断機器には、以下のような種類があります。

  • OBD-IIスキャナー:車両のOBDポートに接続して、バッテリーの健康状態やエラーコードを確認します。
  • 専用バッテリーテスト機器:バッテリーの劣化度を定量的に測定する専用のテスト機器があります。これにより、バッテリーの容量や効率を細かく確認できます。
  • メーカー提供の診断ツール:各自動車メーカーが提供している専用の診断ツールで、車両のソフトウェアを通じてバッテリーの状態を確認できます。

参考となる劣化数値

バッテリーの劣化状態を確認するためには、具体的な参考数値が役立ちます。一般的な目安として、バッテリー容量が劣化していくと、充電可能な最大容量が減少します。以下のような数値が参考になります。

  • 新車時のバッテリー容量(100%)
  • 2〜3年でのバッテリー容量の減少は通常5〜10%程度
  • 5年以上経過した場合、容量が15〜20%減少することがある

バッテリー容量が20%以上減少した場合は、交換やメンテナンスが必要とされることが多いです。

劣化状態を見極めるためのチェックポイント

劣化を測定する際には、バッテリーの以下の項目に注目しましょう。

  • 充電時間の増加:バッテリーが劣化すると、充電にかかる時間が長くなることがあります。
  • 走行距離の減少:同じ充電量でも走行できる距離が短くなる場合、バッテリーの劣化が進行している可能性があります。
  • バッテリーの温度上昇:バッテリーが劣化すると、充電中や走行中に過熱することがあり、異常を示す兆候となります。

まとめ

EVやHEV車の駆動バッテリーの劣化状態を測定するためには、専用の診断機器やツールを使用し、容量や内部抵抗などの数値を確認することが重要です。劣化の進行具合に応じて、必要に応じて交換やメンテナンスを検討することが求められます。定期的な診断と早期の対策が、車両の性能を保つために欠かせません。

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