中古車を購入してからしばらく経つと、思わぬタイミングで異音が発生することがあります。特に点検直後に異音が出ると、「見落とし?整備ミス?」と不安になるものです。この記事では、フットブレーキ周辺から聞こえる「カラカラ音」の原因と対応について解説します。
異音の多くは「振動による部品の干渉」
フットブレーキ周辺で「カラカラ」と鳴る音は、足元のパネルの裏やペダル周辺にある樹脂部品や金属部品が緩んでいる可能性があります。点検時には目視や試乗で異音が再現されない限り、見落とされることも珍しくありません。
特に中古車の場合、前オーナーの使用状況や経年劣化により、ネジがわずかに緩んだり、ゴムブッシュが劣化して金属音が出るようになるケースがあります。
可能性のある原因と具体例
- 異物混入:足元のマット下やエアダクトに小石やネジが入り込むことがあります。
- クリップ・パネルのゆるみ:内装の樹脂パーツや配線の固定が緩み、振動で音を立てることがあります。
- ワイヤーの干渉:ブレーキペダルの裏にあるワイヤーが、振動で金属部分と干渉して音を出す例も。
例えば、実際に「マツダ・フレアクロスオーバー」で似た症状があり、助手席の下にあるジャッキが固定不十分で音を出していたケースが報告されています。
点検では音が出ないことも多い
車屋さんで点検した際に異常がなかったとしても、走行中の状況や微妙な条件(気温・路面状態・加減速など)でしか再現しない異音は珍しくありません。
特にペダルやステアリング周りは少しのガタつきでも音に繋がるため、状況を記録して再度伝えると見つかりやすくなります。動画で異音を録音しておくのも効果的です。
修理や点検時のポイント
整備工場に再点検を依頼する場合、以下の点を明確に伝えることで特定しやすくなります。
- 音が鳴るタイミング(段差を超えた時、ブレーキを踏んだ時など)
- 音の種類(カラカラ、ガタガタ、キュルキュルなど)
- 気温や天気、走行速度などの条件
また、簡単な異物混入などは自分でも確認可能です。足元のマットや小物を一度取り除いてみることも有効です。
ブレーキの異音と安全性の関係
「音がしている=危険」ではない場合も多いですが、フットブレーキ関連の異音は放置せず、早めの点検が重要です。
重要なのは“止まる機能”の部分なので、不安がある場合は速やかに整備士へ相談しましょう。費用をかけずに済む場合も多いため、迷わず再チェックを。
まとめ:異音は車からのサインかもしれない
中古車の点検後に突然の異音が発生するのは珍しいことではありません。とくに「カラカラ音」は小さなパーツや緩みが原因であることが多く、放置すると別の不具合を引き起こすことも。
不安を抱えたまま運転せず、異音の特徴をメモ・録音し、再度整備を依頼するのが最も安心できる対応です。
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