左車線からのスピード測定や“1秒で捕まえる”手法は可能？スピード違反取り締まりの仕組みを法的視点・実例で徹底解説

スピード違反で「後ろに入られず、左車線から測定された」「抜いて1秒で捕まえられた」と感じた経験はありませんか？本記事では、警察の速度取り締まり手法や法的根拠、実例をもとに、そのメカニズムと正当性を分かりやすく解説します。

警察が使う速度測定の代表手法

速度取り締まりでは主にレーダーやレーザー（LiDAR）、パイシング（追尾）、VASCARなど複数手法が使用されます。

レーダーはドップラー効果に基づいて速度を測り、レーザーは特定車両を精密に測定可能。パイシングは警察車両が一定距離・時間を追尾して速度を判断する視覚的手法です:contentReference[oaicite:0]{index=0}。

車両の左側からドップラー・レーダーアンテナで接近方向もしくは後退方向へ向けて速度を測定する“モービル測定”方式が存在します。これは左車線や追い越し車線でも計測できる技術です:contentReference[oaicite:1]{index=1}。

つまり、後ろに入られなくても左から計測されている可能性は十分にあります。

警察がドップラーをきちんとロックしていれば、瞬時にスピードを測定できます。

しかし実例では、警察はスピードを測った後に追跡し、1秒で停止指示というより「直後に追尾→停止指示」の流れが一般的です。

日本でも捜査で証拠能力を持たせるため、測定員の研修資格や測定時の追尾距離・時間の記録が必要です（例：NHTSA基準なども参考に）:contentReference[oaicite:2]{index=2}。

独自の視覚判定（パイシング）だけでは証拠として弱く、実際にはレーダー・レーザー併用がほとんどです。

米国では、例えばVASCARによる測定が許容されている例があり、誤差は2mph以内とされます:contentReference[oaicite:3]{index=3}。

また、警察が角度や複数車線から測った速度判断でも、測定方法さえ適切であれば、裁判で有効な証拠になるケースが多数あります。

左車線のみで速度測定され、すぐに停止指示されたと感じたとしても、それは不正や違法ではなく、測定方法とプロセスが適切なら合法です。

後続追尾や別角度からの補強証拠がとられているのが実態で、1秒以内の“捕獲”は錯覚ではなく、技術と手続きの勝利ともいえます。