バイクの世界に一歩踏み出し、次はステップアップとして「普通自動二輪MT」へ——そんな方が増えています。特に、小型自動二輪AT限定をすでに取得している場合、普通二輪MTへのステップアップは教習時間が短く、比較的スムーズに進められるのが特徴です。この記事では、必要な費用を中心に、教習の流れや注意点まで詳しくご紹介します。
小型AT限定から普通二輪MTへのステップアップとは
すでに小型自動二輪(AT限定)を所持している場合、教習所では「限定解除」ではなく、技能教習を一部省略した形の“短期教習プラン”として普通自動二輪免許(MT)を取得できます。
この場合、教習の主な内容はクラッチ操作・シフトチェンジを中心としたMTバイク特有の運転技術の習得になります。学科試験は不要で、技能教習と卒業検定に合格すれば、試験場での学科試験なしで免許証に「普通二輪MT」が追加されます。
気になる費用相場はどれくらい?
地域や教習所によって異なりますが、小型AT限定所持者向けの普通二輪MT取得費用の相場は6万円〜9万円程度です。
以下は代表的な費用の内訳例です。
項目 | 金額(目安) |
---|---|
入所金 | 10,000〜15,000円 |
技能教習料(9時限程度) | 35,000〜45,000円 |
卒業検定料 | 6,000〜9,000円 |
写真代・教材費など | 1,000〜3,000円 |
合計すると65,000〜85,000円前後で取得できるのが一般的です。繁忙期(春・夏)を避けたり、キャンペーン割引を活用することで費用を抑えられる場合もあります。
教習の内容と期間の目安
小型ATから普通二輪MTへは、技能教習のうちクラッチ操作や坂道発進、ギアチェンジに焦点が当たります。教習時間は以下が目安です。
- 技能教習:第2段階のみで、計8〜9時限(教習所によって前後あり)
- 学科教習:免除(すでに普通免許または小型AT所持のため)
- 期間:早ければ1週間以内、通常は2〜3週間で卒業可能
技能に不安がある方は補習が追加されることもありますが、多くの教習所では丁寧に指導してくれます。
手続き・持ち物・注意点
教習所へ申し込む際は、以下の持ち物を準備しましょう。
- 運転免許証(小型AT限定)
- 本人確認書類(住民票が必要な場合も)
- メガネやコンタクト(視力条件があるため)
- 運転に適した服装・靴(長袖・長ズボン・くるぶしが隠れる靴)
また、取得後は免許センターでの書き換え手続き(手数料2,000円程度)が必要になります。
普通自動車免許所持者ならさらに有利
普通自動車免許をすでに持っている方であれば、交通法規などの学科内容が免除され、教習時間もさらに短縮されます。また、小型AT→普通二輪MTの流れは、自動車免許を活かして効率良く取得できる最短ルートのひとつです。
実際にこのルートで取得した方の体験談では、「ATだけでは物足りなくなった」「MTでよりバイクの楽しさが広がった」という声も多く見られます。
まとめ
小型二輪AT限定から普通二輪MTへの切り替えは、教習内容が限定されており、費用も6〜9万円程度と比較的安価です。普通自動車免許を持っている方なら学科免除もあり、短期間での取得が可能です。
バイクの楽しみ方を広げたい方にとっては、非常にコストパフォーマンスの良い選択と言えるでしょう。教習所のキャンペーンや時期によってはさらに安く取得できる可能性もあるため、早めのチェックをおすすめします。
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