中古車市場でジムニーの価格がなかなか下がらず、250万円前後で販売されている状況に驚く方も多いかもしれません。なぜ年式の古いジムニーでも高値で取引されているのか?本記事ではその理由と背景を多角的に解説します。
ジムニーの人気が衰えない理由とは?
スズキ・ジムニーは1970年の初代発売以来、50年以上の歴史を持つ本格軽クロカン4WD車です。コンパクトなサイズながら抜群の走破性を誇り、キャンプやオフロード愛好家を中心に根強い人気があります。
特に2018年に登場した4代目ジムニー(JB64)はレトロで無骨なデザインと現代的な安全性能が融合し、一気に需要が爆発。新車注文から納車まで1年以上待ちといった状況が続いたことも人気を後押ししました。
中古ジムニーが新車より高く売られるケースも
新車のジムニーはグレードにもよりますが、車両本体価格は約150万円〜200万円台。しかし、納期遅延の影響で「今すぐ欲しい」というニーズが高まり、一部の中古車が新車価格を超えるプレミア価格で取引されています。
例えば、納車待ちを嫌がるユーザーが、走行距離が数千キロ以内の中古ジムニーに対して高額を支払うこともあります。市場の需給バランスが崩れると、中古車価格は上がるのです。
なぜ中古車店に在庫が並んでいるのに売れるのか?
「ジムニーが店頭に何台もあるのに高値で売られているのはなぜ?」という疑問はもっともです。しかし、これは“見える在庫”が「売れ残り」ではなく「回転在庫」であることが多いのがポイントです。
ジムニーは入荷すると数日で売れる人気車のため、常に補充が必要。売れたらまた仕入れる…を繰り返しているのです。つまり、在庫がある=売れていないとは限りません。
リセールバリューが非常に高い車種
ジムニーは他の軽自動車に比べてリセールバリューが抜群に高く、5年乗っても7〜8割の価格で売れることもあります。これは中古車としての価値が維持されやすいことを意味し、投資としての魅力すらある車です。
例えば、5年前に購入したジムニーを下取りに出したユーザーが、わずかな追金で新型に乗り換えるケースもあるほどです。
今後価格が下がる可能性はある?
ジムニーの中古価格が下がる可能性はゼロではありません。たとえば、新車の供給体制が改善されて納期が短縮されれば、中古市場の需要が落ち着くことも考えられます。
また、モデルチェンジや電動化の流れが強まれば、現在の内燃機関ジムニーの中古価格に変化が起きる可能性もあります。ただし、数年以内の大幅な値下がりは現時点では見込みにくい状況です。
まとめ:高値でも売れるジムニーは「価値のある1台」
ジムニーの中古価格が高くても売れ続けている背景には、車そのものの魅力、希少性、納期の長さなどさまざまな要素が重なっています。「なぜこんなに高いの?」と感じたら、それは「それだけ価値がある」という証拠かもしれません。
購入を検討している方は、需要が高いうちに手に入れておくか、今後の市場動向を注視してタイミングを見計らうとよいでしょう。
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