スポーツカー好きの中でも特に人気の高い、ホンダ・インテグラDC5タイプRとマツダ・ロードスター。この2台は性格が異なるクルマであり、どちらが直線で速いのか気になる方も多いでしょう。本記事では、両車のスペックや走行性能を比較し、直線加速の観点からどちらが優れているのかを解説します。
両車の基本スペックを比較
インテグラDC5タイプR(2001-2006年)
・エンジン:2.0L DOHC i-VTEC(K20A型)
・最高出力:220ps/8000rpm
・最大トルク:206Nm/7000rpm
・車両重量:約1190kg
・駆動方式:FF
マツダ・ロードスター ND(2015年~現行)
・エンジン:1.5L or 2.0L DOHC(型式:P5-VPまたはPE-VPR)
・最高出力:132ps(1.5L)~184ps(2.0L)
・最大トルク:152Nm(1.5L)~205Nm(2.0L)
・車両重量:約990kg(1.5L)~1060kg(2.0L)
・駆動方式:FR
直線加速性能を比べるとどうか?
ゼロヨン(0-400m)加速タイムで見ると、インテグラDC5タイプRの方が速い結果が出ています。DC5はおおよそ15.0秒前後、対してロードスターND(2.0Lモデル)は約15.5~16.0秒。
エンジンスペックと重量のバランス、トルク特性、タイヤのグリップ力などが影響していますが、高回転型エンジンでパワーのあるDC5が直線では一枚上手です。
ただしトータルバランスではロードスターも負けていない
ロードスターは「人馬一体」の軽快なハンドリング性能が最大の魅力であり、峠道やワインディングでは非常に高いポテンシャルを発揮します。サーキットのレイアウトによっては、ロードスターがラップタイムで上回るケースもあります。
また、FRレイアウトによる操縦性、軽量さによるタイヤとブレーキの負担の少なさ、燃費の良さなどもロードスターの長所です。
公道での加速感や体感はスペック以上に差が出にくい
直線加速に関してはスペック上でインテグラDC5に軍配が上がりますが、公道ではそこまで大きな差を感じないという意見もあります。というのも、体感加速はギア比やエンジンレスポンス、音などにも影響されるからです。
特にロードスターは軽量なため、低中速域では非常にキビキビとした加速を感じやすく、「数字以上に速く感じる」と言われることもあります。
両車の選び方は「直線加速」か「操縦感覚」かで変わる
直線での速さを重視するなら、高回転型のインテグラDC5タイプRが有利です。特にVTECの切り替わりを体感しながら伸びのある加速を楽しめる点は魅力的です。
一方、ドライビングの楽しさや街中での扱いやすさ、燃費や維持費のバランスを重視するなら、ロードスターも非常に魅力的な選択肢になります。
まとめ:直線ではインテグラDC5が速いが、使い方次第で評価は変わる
スペックや加速タイムで比較すると、インテグラDC5タイプRがロードスターより速いのは事実です。しかし、車選びは単なる加速性能だけではなく、乗り味や使い方に応じて評価が変わってきます。
サーキット走行を前提にするならDC5、日常も楽しみたいならロードスターというように、ご自身の目的に合った一台を選ぶのが一番のポイントです。
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