車を買取に出す際、「ボディに傷やへこみがあるけど、ドアごと交換されるのか?それとも修理で済まされるのか?」と疑問に思う方は多いはずです。買取後の処理は業者によって異なりますが、査定額や再販方法にも大きく関わるポイントです。本記事では、中古車買取におけるボディのダメージ対応とその影響を詳しく解説します。
傷やへこみがあるドアは基本的に「修理対応」が多い
車の買取後にドアの傷やへこみがあっても、多くの場合は「交換」ではなく「修理」で対応されます。理由はコストパフォーマンスが良いからです。
たとえば、中古車販売店では板金塗装の提携工場や自社工場で小傷や凹みを補修し、そのまま中古車市場に再販されるケースが一般的です。ドア交換となると部品代と工賃で5~10万円以上かかるため、事故車扱いにならない限り修理が優先されます。
どの程度の傷や凹みなら修理対象になるのか
基本的に以下のような傷や凹みであれば、交換せずに修理対応されることが多いです。
- 塗装の剥がれがなく浅い擦り傷
- 工具で叩けば直る程度の小さな凹み(デントリペア対応)
- 再塗装すれば目立たなくなる程度の塗装劣化
ただし、ドアの骨格に影響がある損傷や、複数箇所の大きなへこみがある場合には、安全性の観点から交換を選択されることもあります。
買取時に自分で修理すべきか?放置してもいいか?
「傷を直してから査定に出した方が高く売れるのでは?」と考える方もいますが、必ずしもそうとは限りません。
軽度のキズ・ヘコミなら、修理せずに査定を受けた方がトータルで得になるケースが多いです。なぜなら、修理費以上の査定アップが見込めないことがあるからです。逆に、目立つキズが広範囲にある場合は、簡易補修やタッチペンでの対応だけでも印象が良くなり、減点を防げることがあります。
買取業者ごとの対応の違いに注意
大手買取業者と町の中古車店では、車の傷への対応が異なることもあります。たとえば。
- ガリバーやビッグモーター:全国のオークションに出品するため、外観よりも走行距離や事故歴を重視。軽微なキズなら査定への影響は小さい。
- 地元の中古車販売店:自社で再販する場合、見た目重視で修理前提になるため、キズや凹みが査定に影響しやすい。
複数の業者で査定を比較し、それぞれの対応方針を聞いてみるのがベストです。
交換が必要な場合のパターンと費用感
どうしても交換が必要と判断されるのは以下のような場合です。
- 事故車扱いでドアのフレームまで歪んでいる
- 錆が進行して穴が空いている
- ドア内部の電装部品(ウィンドウモーター等)に損傷がある
このような場合には、中古ドア部品を使った交換(リビルトパーツ)でコストを抑えることも可能ですが、それでも3~10万円程度の費用はかかることが一般的です。
まとめ:キズ・ヘコミのあるドアは基本的に修理。交換は稀なケース
買取に出す際、傷やへこみのあるドアは原則として「修理」で対応されるケースが多く、交換になるのはごく一部の損傷が重度な場合に限られます。
査定に出す前に無理に修理を行う必要はありません。複数の業者に査定を依頼し、それぞれの評価と対応方針を確認することで、最も高く・合理的に売却できる方法が見えてくるでしょう。
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