中古車を購入する際、ローンの選び方によって総支払額は大きく変わります。特に、ディーラーがすすめる自社ローンと、金利の低い銀行ローンの間で悩む方は少なくありません。この記事では、自社ローンと銀行ローンの違いや、ディーラー側の意図を読み解きながら、賢い選択方法を解説します。
自社ローンとは?審査が緩い代わりに金利が高い理由
自社ローンとは、ディーラーが独自に提供している分割払いの仕組みです。信販会社を通さず、店舗が直接貸し付けを行うため、審査が甘く、信用情報に問題がある人でも利用しやすいというメリットがあります。
しかし、その代わりに金利が10%以上と高額になるケースもあり、結果として総支払額が非常に大きくなるリスクもあります。銀行ローンの金利が2〜4%程度であることを考えると、支払総額の差は明白です。
銀行ローンの審査と支払いまでのタイムラグ
銀行ローンは低金利で非常にお得ですが、審査〜融資実行までに1〜2週間ほどかかるのが一般的です。そのため、納車スケジュールに間に合うか不安になる人もいます。
特に中古車の場合は「早い者勝ち」の側面もあるため、ディーラーから「急いで決めてください」とプレッシャーを受けるケースもあります。
ディーラーが自社ローンを勧めるのは利益のため?
ディーラーが自社ローンを勧める背景には、以下のような要因があります。
- ローン金利による利益が見込める
- 販売後すぐに現金回収できる
- 他社ローンに比べて契約が早い
そのため、ディーラーは銀行ローンに「微妙に間に合わないかもしれない」というスケジュールを提示し、あえて自社ローンに誘導するケースもゼロではありません。
焦って決断しないための対策と交渉術
もし銀行ローンが間に合わない可能性があるなら、以下のような交渉を試みてください。
- 「銀行ローンの融資日が◯日になるので、そこまで取り置きしてほしい」と交渉する
- 手付金や申込金を支払い、車両を一定期間キープしてもらう
- 信販系ローン(金利5〜6%)を一時的に使い、後日銀行ローンで一括返済する
これらの方法をうまく使えば、高金利の自社ローンを避けつつ、希望の車を確保することができます。
実際の体験談:納車日に間に合わなかったが交渉で解決
ある利用者は、銀行ローンの実行日が納車予定日の1日後だったため、自社ローンを勧められました。しかし、事前にディーラーと話し合い「納車を3日延期」という形で合意し、最終的に金利の安い銀行ローンで契約できたそうです。
このように、ディーラーとの丁寧な交渉次第で、自社ローンの高金利を回避することは十分可能です。
まとめ:自社ローンは最終手段として活用を
自社ローンは、審査に不安がある人や急ぎで車が必要な場合には便利な選択肢ですが、高金利に注意が必要です。可能であれば銀行ローンや信販会社のローンなど、より条件の良いローンを優先的に検討し、納車スケジュールとのバランスを見て判断しましょう。
車は高額な買い物ですから、数%の金利差でも総額に大きな影響が出ます。焦らず、しっかりとローンの条件を比較して納得のいく購入を目指しましょう。
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