セダン派の中でも人気の高いトヨタ「クラウン」とレクサス「LS」。どちらも高級感と走行性能を兼ね備えた魅力的な車種ですが、どちらを選ぶかはライフスタイルや使用目的によっても変わります。今回は、「220クラウンRSアドバンス」と「LS500h Fスポーツ」を比較し、日々30〜40km走る方にとって最適な選択を探ります。
クラウン220RSアドバンスの魅力とは
2018年に登場した220系クラウンは、プラットフォームが一新され、走りの質感と静粛性が大きく向上しました。RSアドバンスはスポーティな仕様で、2.5Lハイブリッドの燃費性能(WLTCモード約20km/L)と滑らかな加速が特徴です。
また、維持費面でもメリットが多く、車両価格が比較的手頃で、税金や消耗品コストもLSより安価です。日常使いと走行距離を重ねるユーザーにとっては非常に扱いやすい選択肢です。
LS500h Fスポーツの魅力と位置づけ
一方のLS500hは、トヨタの最高級ブランド「レクサス」のフラッグシップセダン。3.5L V6ハイブリッドとマルチステージHVシステムにより、高速域でのパワーと滑らかさが際立ちます。Fスポーツグレードは、専用足回りや内装、スピンドルグリルなどで個性を強調。
ただし、燃費はクラウンに比べて劣り、維持費(保険、部品、タイヤ代等)は確実に高くつきます。贅沢な乗り味と所有欲を満たすモデルであり、コストを気にしない方や「特別感」を重視する方に向いています。
走行距離30〜40km/日のユーザーに適した選択
日々30km〜40kmを走るような使い方をする場合、燃費・維持費・取り回しの良さは大きな判断要素になります。この点で言えば、クラウンの2.5Lハイブリッドは高バランス。実燃費で15〜18km/L程度を実現できるのも魅力です。
対してLS500hは、実燃費が10〜12km/L前後。加えて、車幅も広く日常使いでストレスを感じる場面が出るかもしれません。特に地方都市の細い道や立体駐車場では取り回しがネックになる可能性も。
リセールバリューはどちらが有利?
リセールに関しては、クラウンもLSも市場で一定の人気を保っています。ただし、LSの方が下落幅が大きくなりやすく、年式と走行距離によっては買値の半額以下になることも。
その点、クラウンRSアドバンスは中古市場での流通が安定しており、高年式・低走行なら5年後でも相応の価格が期待できます。維持費とのバランスを考えると、クラウンは“賢い選択”になりやすいです。
過去の所有経験から考える選び方
質問者のように、210クラウン・LS600hを所有されていた方であれば、それぞれの車格とフィーリングの違いを体感済みかと思います。そのうえで、より実用的な側面と趣味性をどうバランスするかが重要です。
クラウンは日常の安心と実用性、LSは非日常の満足と所有のステータス性に優れています。
まとめ:走る距離が多いならクラウンRSアドバンスが堅実
日々30km以上の走行距離、リセールや燃費・維持費を意識するなら、クラウン220RSアドバンスが現実的でバランスの良い選択です。LS500hは魅力にあふれていますが、所有コストと実用面でのハードルがあります。
最終的には「毎日の移動がストレスフリーであるか」「趣味性を優先するか」で判断しましょう。どちらも優れた車種ですが、ライフスタイルに合った1台を選ぶことが後悔しないカギです。
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