カーナビを使用していると、エンジンスタートやサブバッテリーの切り替えリレー動作時にナビの再起動が発生することがあります。これを防ぐために、バックアップ電源としてコンデンサ(スパーキャパシタ)の設置が検討されている方も多いです。この記事では、カーナビのACC線に掛かる電流値をお伝えし、バックアップ電源設置のための参考となる情報を提供します。
カーナビのACC線にかかる電流値とは
カーナビのACC線(アクセサリー電源)は、ナビの動作に必要な電流を供給するため、一般的には数百ミリアンペアから数アンペア程度の電流が流れることが多いです。しかし、具体的な電流値はナビの種類や設置方法、オプション機器の有無によって異なるため、仮に必要な電流を知るためには実測を行うことが最も確実です。
例えば、一般的なカーナビの電流値は約1Aから3A程度とされ、バックアップ電源(コンデンサ)を設置する際には、この電流値をもとに容量の計算を行います。
バックアップ電源(コンデンサ)の選定基準
ナビの再起動防止には、エンジンスタートやリレー動作時に数秒間、ナビに安定した電圧を供給できるバックアップ電源が必要です。例えば、ナビが10V以上で3秒間動作するように設計されたコンデンサを選定することになります。
コンデンサの容量(F)は、供給したいエネルギー量や時間に基づいて選びます。基本的な式としては、容量(F) = 負荷(A) × 時間(秒) / 電圧差(V)となります。この計算を基に、適切な容量のコンデンサを選定しましょう。
実測で得られる情報と仮審査の重要性
ナビの電流値については、テスターやクランプメーターを使って実際に測定することが推奨されます。実測値を得ることで、ナビが実際に必要とする電流量を把握し、それに見合った容量のコンデンサを選ぶことができます。
テスト中にナビをばらすのが面倒に感じるかもしれませんが、正確なデータを得るためには実測が重要です。測定が難しい場合は、カーナビの製造元が提供する技術情報を参考にすることも一つの方法です。
ナビの再起動を防ぐための重要なポイント
ナビの再起動を防ぐためにバックアップ電源を設置する際、適切な容量のコンデンサを選定することが最も重要です。また、設置場所や配線の取り扱いにも注意を払い、過剰な電流が流れないように設計することが求められます。
もしコンデンサの選定が難しい場合や、設置方法について不安がある場合は、専門的な知識を持つカーナビのインストーラーや電装品の専門家に相談することをお勧めします。
まとめ
カーナビのACC線にかかる電流値は、一般的には1Aから3A程度であり、ナビの仕様や使用状況によって異なることがあります。バックアップ電源としてコンデンサを設置する場合、実測値を基に容量を選定し、適切な設置を行うことが重要です。ナビの再起動防止には、数秒間10V以上の電圧を維持できるコンデンサを選ぶことをお勧めします。
バックアップ電源の設置に際しては、専門家のアドバイスを受けながら進めると、より安心して車両の電装品を改良することができます。
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