イギリスでのワーキングホリデー(YMS)を計画している方にとって、現地で車を運転できるかどうかは重要なポイントの一つです。特に滞在期間が2年間の場合、「国際運転免許証の有効期限は1年なのに、それで足りるのか?」「現地で免許を取り直すべきか?」などの疑問を持つ人も多いでしょう。この記事では、イギリスでの運転事情とそれぞれの方法のメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
イギリスでの日本の免許と国際免許の有効性
日本で発行された国際運転免許証(ジュネーブ条約に基づくもの)は、イギリス入国日から最長12ヶ月間のみ有効です。そのため、YMSで2年間滞在する場合は、後半1年には使えなくなります。
また、イギリスでは国際免許のみではなく、日本の免許証本体も携帯しておく必要があります。両方が揃って初めて運転が可能です。
国際免許を取得するメリット・デメリット
メリット:
- 日本で簡単に取得可能(即日発行も可)
- 到着後すぐに車を運転できる
- レンタカーやカーシェアも利用しやすい
デメリット:
- 12ヶ月の期限後は使用不可
- 延長や再取得は不可(再入国しても不可)
- 一部の保険会社で国際免許の補償対象外となる場合も
以上のように、2年間すべてをカバーすることはできませんが、前半の足として活用するには非常に便利です。
現地(イギリス)で免許を取得する方法と注意点
イギリスで運転を続けたい場合、1年経過後に現地免許を取得する選択肢もあります。ただし、日本とイギリスは「免許の相互交換」協定があるため、条件を満たせばイギリスの運転免許を試験なしで交換取得できます。
条件:
- イギリスに6ヶ月以上居住している証明(銀行口座、公共料金の請求書など)
- 日本の有効な運転免許証と公式な翻訳文書
手数料は43ポンド程度(2024年時点)。実技試験なしで取得できるため、多くの長期滞在者がこの方法を選んでいます。
交換せずにイギリスの免許を取り直す場合の流れ
もし「交換ではなく、新たにイギリスで免許を取得したい」と思う場合は、以下の手順が必要です。
- 仮免許(Provisional licence)を申請
- 理論試験(Theory Test)を受験
- 実技試験(Driving Test)に合格
このプロセスは最低でも数ヶ月かかり、費用も300〜500ポンド程度を見込んでおくと良いでしょう。
運転しない選択肢も検討しよう
イギリスでは鉄道・バスなどの公共交通が充実しており、特に都市部では車がなくても生活可能です。運転を「必須」とする地域でなければ、費用や手間を考慮して「車なし生活」も選択肢に入れてみてください。
ただし、田舎の滞在や旅行先でレンタカーを使う予定がある場合は、少なくとも最初の1年は国際免許を持って行くことをおすすめします。
まとめ:まずは国際免許、その後は状況に応じて現地対応
2年間のイギリス滞在を予定している方は、まず日本で国際免許を取得し、現地で生活しながら必要に応じてイギリスの免許へ交換するのが最も効率的です。
- 前半1年:国際免許で運転可能
- 後半1年:現地免許に交換 or 運転を控える
運転の必要性や住環境によってベストな選択は異なりますので、ぜひこの記事を参考に、無理のない計画を立ててください。
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