「型落ち車＝ダサい」は本当？知っておきたい型落ち車の真実と賢い車選び

「型落ち」という言葉は、車を選ぶ際によく耳にするものです。「最新モデルじゃないとダサい」「型落ちは性能が劣る」などの印象を持たれることもありますが、果たしてそれは正しい認識なのでしょうか。本記事では、型落ち車に対する誤解やそのメリット、そして賢い車選びのポイントを解説していきます。

そもそも「型落ち」とは何か？

型落ちとは、車のモデルチェンジやマイナーチェンジによって、旧型になった車を指す言葉です。例えば、2025年に発売されたモデルが、2026年に新型へ切り替われば、前のモデルは「型落ち」となります。

つまり、どんなに新しい車でも1年経てば「型落ち」になる可能性があるというわけです。毎年買い替えるような一部のマニアを除けば、型落ち車を所有している人の方が圧倒的に多いのが現実です。

型落ち車は決して「性能が低い」「恥ずかしい」ものではありません。むしろ、以下のような利点があります。

例えば、ある国産コンパクトカーは2023年モデルと2024年モデルで見た目が少し変わっただけで、エンジンや安全性能はほぼ同じというケースもあります。

こうしたネガティブな印象は、SNSや一部のクルマ好きが生み出す風潮によるところが大きいです。ステータスやブランド志向が強い人は、最新型を持っていることで「優越感」を感じたいという心理が働きます。

しかし、車は移動手段であり、目的に合った使い方ができれば十分なのです。見栄のために新型を追い続けるのは、むしろ無駄な出費につながることもあります。

・30代会社員「2022年式の型落ちSUVを中古で購入。装備も十分で、100万円以上安く手に入りました」

・子育て主婦「2021年式のミニバンを選びました。新型との違いは見た目くらい。予算に余裕ができた分、チャイルドシートやドライブレコーダーにお金をかけられました」

これらのように、型落ち車にはコストパフォーマンスの良さから支持する声が多く見られます。

車を選ぶ際に大切なのは、見た目や新旧だけではなく、自分のライフスタイルや予算に合っているかという視点です。年式よりも「安全性」「燃費」「使い勝手」「維持費」の方が長く使ううえでの満足度を左右します。

最新モデルでも装備がシンプルなグレードより、型落ちで上位グレードの方が快適な場合も少なくありません。

「型落ち＝価値が下がる」というのは思い込みにすぎません。自分に必要な機能や価格バランスを見極めれば、型落ち車はむしろ賢い選択となるケースが多々あります。

「型落ちをバカにする人」は意外と少数派。自分の価値観を大切にして、自信を持って車選びをしましょう。