バイクを譲渡・売買する際には、名義変更手続きが必要です。中でも委任状の扱いは慎重さが求められ、誰が署名しなければならないかなど、初めての方には迷いやすいポイントです。この記事では、バイク名義変更に必要な委任状と署名者について詳しく解説します。
バイク名義変更に必要な基本書類
名義変更に必要な基本書類は以下の通りです。手続きの内容に応じて若干異なる場合があります。
- 車検証(軽二輪・小型二輪)
- 譲渡証明書
- 印鑑証明書(旧所有者、新所有者)
- 委任状(代理人による手続きの場合)
- ナンバープレート(必要に応じて)
なお、125cc以下の原付の場合は、自治体によって必要書類が異なるため、役所への事前確認が重要です。
委任状が必要となるケース
委任状が必要なのは、旧所有者や新所有者本人が運輸支局・市区町村役場に出向かず、代理人が手続きを行う場合です。代理人が手続きするには、必ず本人(旧または新所有者)からの委任状が必要です。
たとえば、新所有者が知人に名義変更手続きを依頼する場合、その知人は「代理人」として扱われ、新所有者からの委任状が必要です。旧所有者が手続きを依頼する場合は、旧所有者からの委任状が求められます。
署名が必要な人物とその理由
委任状に署名・捺印が必要なのは、その手続きを依頼する側の人物のみです。
例えば以下のようになります。
- 新所有者が代理人に依頼 → 新所有者の署名・押印が必要
- 旧所有者が代理人に依頼 → 旧所有者の署名・押印が必要
つまり、旧所有者と代理人だけの署名で良いかどうかは「誰が誰に依頼するか」で変わるということです。
複数の委任状が必要になるケース
旧所有者・新所有者がそれぞれ代理人に手続きを任せる場合は、それぞれが代理人に対して個別に委任状を出す必要があります。
たとえば、知人が旧所有者と新所有者の間で一連の名義変更を代理する場合、2通の委任状(旧所有者→代理人、新所有者→代理人)が必要となります。
委任状の書き方と様式例
委任状は市販のものでも、ネットからダウンロードしたフォーマットでも構いません。記載すべき主な項目は以下の通りです。
- 委任者の氏名・住所・押印
- 代理人の氏名・住所
- 委任の内容(「バイク名義変更手続き一切の権限を委任する」など)
- 日付
国土交通省の公式サイトにも参考様式があります。
名義変更時のトラブルを避けるために
名義変更は書類の不備によってやり直しになることもあります。以下の点に注意しましょう。
- 印鑑は印鑑証明書と一致するものを使用
- 日付や車台番号などの記載ミスをしない
- 旧所有者・新所有者それぞれの書類を確実に揃える
不安がある場合は、行政書士やバイクショップに依頼することも検討しましょう。
まとめ|誰が手続きをするかで必要な署名が変わる
バイク名義変更において委任状が必要かどうか、誰の署名が必要かは、誰が手続きを行うかによって決まります。代理人が新所有者の代わりに手続きを行う場合は、新所有者からの委任状が必要で、旧所有者の署名は不要です。
正確な知識でスムーズな手続きを進めましょう。
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