ステラLA100Fの低速ブレーキ時に発生する異音・振動の原因と対策まとめ

車検、メンテナンス

ステラLA100Fにお乗りの方で、低速時(20km/h前後)にブレーキを踏んだ際に足元やフロントから異音や振動を感じるという現象は、決して珍しいものではありません。特にブレーキパッド交換やハブベアリング交換を行っていても症状が改善しない場合、その原因は他の部分にある可能性があります。この記事では、こうした異音や振動の原因となり得るポイントと、実際に行われている対策について詳しく解説します。

低速時の異音・振動が発生するメカニズム

一般的に、ブレーキを踏んだ際に発生する異音や振動は「ジャダー」や「うなり音」と呼ばれ、ディスクローターやブレーキ周辺の部品の摩耗・変形・組み付け不良などが関係しています。

今回のように「40km/h以上では問題なく、20km/h程度でのブレーキング時にだけ発生する」ケースでは、ブレーキローターの歪みやパッドとローターの接触面の不均一、さらにはキャリパーのスライド不良などが考えられます。

疑うべきポイント1:ディスクローターの歪みや摩耗

ブレーキパッドを交換したばかりでも、ディスクローターが摩耗・変形していると、特定の速度域でパッドとの接触が不安定になり、異音や振動を引き起こします。特にステラのような軽量車両は、ブレーキ時の振動を感じやすい傾向にあります。

対策としては、ディスクローターの研磨または新品交換を検討するのが効果的です。ローターの「厚み誤差」や「振れ(ランアウト)」を測定して、規定値を超えていないか確認しましょう。

疑うべきポイント2:ブレーキキャリパーとスライドピンの固着

キャリパーのスライドピンが固着している場合、ブレーキパッドが片側だけ当たってしまい、異音やジャダーを引き起こすことがあります。特にグリス切れやダストブーツ破れによる水分混入が原因になります。

対処法としては、キャリパーの分解整備とスライドピンの清掃、専用グリスの再塗布を行うことで、動きをスムーズにし、ブレーキ性能を正常化させることができます。

疑うべきポイント3:ブレーキパッドの当たり不良や材質

新品のブレーキパッドでも、ローターとの当たりが不十分だったり、パッドの材質がローターと相性が悪い場合、異音や振動を誘発することがあります。特に社外品パッドは純正と特性が異なることがあります。

パッドの角を少し面取りする、ローター表面を洗浄するなど、初期当たりを良くする処置も有効です。ブレーキグリスを適切に使用し、異音防止シムがしっかりと取り付けられているかも確認しましょう。

そのほか考えられる部位:エンジンマウントやサスペンションブッシュ

ブレーキング時に異音や振動が発生し、しかもブレーキから足を離しても続く場合、足回りの他の部分、たとえばエンジンマウントやロアアームブッシュの劣化・亀裂も疑われます。

これらの部品は走行中の振動を吸収する役割を担っており、劣化していると異常な振動や音が伝わりやすくなります。下回り点検で目視と手で揺すって異常を確認することができます。

まとめ:一つずつ原因を消去して確実な対策を

ステラLA100Fに限らず、ブレーキング時の異音や振動は複数の原因が重なって発生することがあります。ローター、キャリパー、パッド、マウント類をそれぞれ点検・整備していくことで症状は改善する可能性が高いです。

DIYで対応可能な部分もありますが、原因が複雑な場合は整備士やディーラーに相談することも選択肢の一つです。安全性に関わる部分なので、早めの対応をおすすめします。

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