バイク教習中の不安としてよく挙がるのが「立ちゴケ」と「バイクの引き起こし」。実際に転倒した経験がないまま卒業検定(卒検)を迎えるというケースも少なくありません。では、立ちゴケや引き起こしの経験は卒検に影響するのでしょうか?
卒検では「引き起こし」は採点対象外
多くの自動車教習所では、卒業検定中にバイクが転倒した場合、原則として即失格です。そのため「引き起こし」を卒検中に求められることはまずありません。
しかし、教習中に立ちゴケした場合や、教習の一環として引き起こしの練習を取り入れている教習所もあります。あくまで補助的な技能練習として位置づけられています。
引き起こしは必要なスキル?
公道に出ると、転倒や立ちゴケのリスクは常につきまといます。特にUターンや停車時など、実際のライディングで立ちゴケすることは珍しくありません。
そのため、バイクの引き起こしスキルは実践的に非常に重要です。卒検とは無関係でも、自分の身を守るために身につけておくべき技術です。
引き起こし練習をするメリット
- 安心してライディングできる:万が一の転倒時でも自力で対処できるという自信につながります。
- 体の使い方を学べる:引き起こしは力よりもコツ。体の使い方を覚える良い練習になります。
- 交通の邪魔にならないように素早く復旧できる:転倒したまま放置すると危険。復旧力は安全に直結します。
教習所で引き起こしを練習しなかった場合は?
教習所によっては、引き起こしの練習がカリキュラムに含まれていないところもあります。その場合でも、自主練習として教官に相談すれば、空き時間に試させてくれることがあります。
また、卒業後にバイクショップやライディングスクールで引き起こし練習の機会を設けているところもあるので、そうした場を活用するのもおすすめです。
引き起こしの正しいやり方
基本的には「背中をバイクに向け、腰を落としてグリップと車体の一部をつかみ、足で押し上げる」方法が王道です。
YouTubeなどに多数の解説動画があるので、視覚的に学ぶのも有効です。また、125ccと大型バイクでは重さや重心が異なるため、実際の自分のバイクで練習することが理想です。
まとめ:卒検に関係なく引き起こしスキルは習得すべき
バイクの引き起こしは、卒検には直接関係しませんが、安全運転のためには必須のスキルです。
教習所で未経験でも問題はありませんが、自主的に練習しておくことで、不意の転倒時に冷静に対応でき、バイクライフの安心感が大きく変わります。
ぜひ、卒業後の実地経験の前に、引き起こしのコツをつかんでおきましょう。
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