愛車のメンテナンスで意外と多いのが「オイル交換時のトラブル」。特に輸入車やクリーンディーゼル車の場合、ガソリンスタンドでのオイル交換に注意が必要です。今回は、ルノー車のような特殊仕様車で実際に起きた事例をもとに、失敗を防ぐためのポイントを詳しく解説します。
輸入車のオイルキャップは特殊工具が必要なことも
ルノーやプジョー、シトロエンなど一部の輸入車では、エンジンオイルキャップが専用の特殊工具でなければ開けられない設計になっています。
これに気づかず通常の工具でこじ開けようとすると、キャップの破損やエンジンカバーの傷など重大なトラブルに繋がることもあります。
ガソリンスタンドでのオイル交換のリスクとは
全国のガソリンスタンドでは、簡易的なオイル交換サービスを提供していますが、すべての車種の整備知識があるわけではありません。とくにディーゼル専用オイルの選定ミスや、車種ごとの注意点を把握していないスタッフが対応すると、
- 不適切なオイルの注入
- キャップやパーツの破損
- エンジン不調や保証対象外トラブル
といったリスクが現実に発生します。
実例:ルノー車でのオイル交換失敗と費用請求
実際にあったケースでは、あるルノー車オーナーがガソリンスタンドでオイル交換を依頼したところ、
- クリーンディーゼル対応ではないオイルを使用
- 専用工具がないままキャップを開けようとして傷だらけ
となり、最終的にディーラーでの修理費をガソリンスタンドに請求する事態になりました。
このように、専門知識のない現場での整備は思わぬ損害を招くことがあります。
クリーンディーゼル車には専用オイルが必要
ルノーのようなクリーンディーゼル車では、DPF(ディーゼル微粒子フィルター)の保護のため、低灰分のロングライフオイルが指定されているケースが多くなっています。
これを無視してガソリン車用や一般的なエンジンオイルを入れてしまうと、フィルターの詰まりや排ガス浄化性能の低下といった深刻な問題に繋がります。
ディーラーか専門整備工場での対応が安心
特殊車両のメンテナンスは、正規ディーラーまたは輸入車専門整備工場に依頼するのがベストです。専用工具・診断機・純正オイルを備えているため、車種ごとの正確な対応が可能です。
また、トラブル発生時の補償対応もスムーズなため、安心感が違います。
万が一トラブルが起きたらどうする?
誤った整備や損傷が発覚した場合は、
- その場で写真を撮影
- 明細や作業証明を保管
- ディーラーで修理見積書を取得
の上で、整備業者に費用請求を申し入れるのが一般的です。話し合いで解決しない場合は消費生活センターなどへの相談も視野に入れましょう。
まとめ:大切な愛車の整備は信頼できる整備士に
輸入車やクリーンディーゼル車は、専門性の高い整備が求められるため、誰にでも任せてよいものではありません。ガソリンスタンドでの簡易整備は便利ですが、車種によっては大きなトラブルの原因となることも。
大切な愛車を長く安全に乗り続けるためにも、整備は車種に合った知識と経験のある場所に依頼するようにしましょう。
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