1982年式ショベルヘッドのタペット調整を行う際に、特にジムズの油圧ハイドロリックタペットを使用している場合、ゼロラッシュ状態からの調整方法について理解しておくことが重要です。この記事では、ゼロラッシュの位置の出し方と、バルブが開き始める地点を確認する方法について解説します。
ゼロラッシュとは?
ゼロラッシュとは、タペットとバルブ間の隙間が完全に無くなる状態を指します。タペットの調整を行う際、このゼロラッシュの位置を見極めることが非常に重要です。ゼロラッシュを正確に設定することで、エンジンの性能を最適化することができます。
ゼロラッシュの位置を見つけるには、まずタペットを手で回してみて、バルブの動きが開始する直前のポイントを探します。この時点がゼロラッシュの位置です。
ジムズ油圧ハイドロリックタペットの調整方法
ジムズの油圧ハイドロリックタペットは、通常の機械式タペットよりも調整が簡単で、油圧によって隙間を自動的に補填する特徴があります。しかし、ゼロラッシュを設定するためには、まず手動でタペット調整を行い、その後エンジンを回転させて油圧で最適な位置に自動調整されるようにします。
具体的には、タペットを手で回してゼロラッシュを確認した後、エンジンを数回回転させ、再度タペットの状態を確認します。
ゼロラッシュの位置を見極める方法
ゼロラッシュの位置を正確に出すためには、まずエンジンの回転を1/4ターンごとに調整し、バルブが開く直前の位置を探します。この際、エンジンのピストンが最も高い位置にある時にタペット調整を行うと、ゼロラッシュをより正確に見つけることができます。
特に注意したいのは、バルブが開き始める地点を見逃さないことです。このタイミングでゼロラッシュが達成されているかを確認することが、調整の成功を左右します。
タペット調整後の確認と最適化
ゼロラッシュを設定した後は、タペットの動作を再確認し、音や振動が異常でないかを確認します。もし異常があれば、再度調整を行い、油圧タペットが正常に機能していることを確かめましょう。
調整後、エンジンを数分間回転させてから、タペットの動きに異常がないか、そしてオイルが十分に回っていることを確認してください。
まとめ
1982年式ショベルヘッドのタペット調整は、ゼロラッシュを正確に設定することが非常に重要です。ジムズの油圧ハイドロリックタペットを使用する場合、ゼロラッシュの位置を手動で調整し、エンジンを回転させてから最終的な調整を行うことで、エンジンの性能を最適化することができます。調整後は、動作確認を行い、問題がないかをしっかりとチェックしましょう。


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