中古車を購入した直後に気づく「オーロラ傷」。ギラついた太陽光の下でのみ浮かび上がるように見えるこの傷は、美観を損なうだけでなく、ディーラーの磨き作業に不信感を抱かせる要因にもなります。この記事では、ポリッシャーを使わずにオーロラ傷を消す方法や、自分でできるボディケアの基本について詳しく解説します。
オーロラ傷とは?原因と見え方の特徴
オーロラ傷とは、車のボディ表面にできる極めて細かい擦り傷で、主に「磨き作業」によって生じます。特に不適切なポリッシャーの使い方や、粗いコンパウンドでの作業により、光の反射でギラついた模様のように見えるのが特徴です。
晴れた日の直射日光やLEDライトを当てた際にだけ目立つため、納車時には気づかず、後日発見することも少なくありません。
ポリッシャーなしでできるオーロラ傷の消し方
ポリッシャーがない場合でも、手磨きである程度の補修は可能です。市販の「微粒子コンパウンド」や「スクラッチ除去剤」を使い、マイクロファイバークロスで丁寧に磨くことで、表面の傷を目立たなくできます。
使用手順の例: ①車体を洗車し、砂やホコリを取り除く → ②傷がある箇所にコンパウンドを少量塗布 → ③円を描くようにやさしく手で磨く → ④水拭きで仕上げ → ⑤必要なら繰り返す
磨きすぎは塗装を傷める原因にもなるため、様子を見ながら慎重に行いましょう。
おすすめのケミカル用品と選び方
手磨きに適した商品としては、ソフト99の「キズ消しコンパウンド」やシュアラスターの「スクラッチリムーバー」などが人気です。選ぶ際には、「ノーシリコン」「超微粒子」「手磨き対応」といったキーワードに注目しましょう。
また、コーティング車には専用のメンテナンス剤を使うことで、コーティング層を傷めずに補修が可能です。施工歴のある車には注意が必要です。
磨きの前後でやっておきたい準備とケア
作業前には洗車と脱脂をしっかり行い、作業後にはワックスや簡易コーティング剤で保護層を作ることで、再びオーロラ傷がつきにくくなります。
また、作業場所は直射日光の当たらない日陰で行うのがベスト。温度や湿度が安定していると、ケミカル剤の定着も良くなります。
再発を防ぐための正しい洗車・拭き上げ方法
せっかく傷を消しても、誤った洗車方法では再びオーロラ傷が発生してしまいます。柔らかいスポンジと中性カーシャンプーを使い、直線的にやさしく洗うことが重要です。
拭き取り時にはセームやマイクロファイバークロスを使い、「押さえるように拭く」動作を意識することで摩擦傷のリスクを大幅に減らせます。
まとめ:手磨きでもオーロラ傷は目立たなくできる
オーロラ傷は見つけるとショックですが、適切なケミカル用品と手磨きのテクニックを用いれば、ポリッシャーなしでも十分に目立たなくできます。今後の再発を防ぐには、日頃の洗車や拭き上げ方法を見直すことが大切です。
プロに頼むのも一つの手ですが、まずは自分で手軽にできるケアから試してみてはいかがでしょうか。
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