新車で購入したバイクでも、カウル内部のフレームに小傷や塗装剥がれを発見して驚くオーナーは少なくありません。特にCBR600RRなどスポーツバイクはカウルでフレームが隠れており、納車から数か月後に初めて外して気づくことも多いです。本記事では、こうした塗装剥がれや線傷が新車で見られる背景と対処の考え方について解説します。
なぜ新車のフレームに傷や塗装剥がれがあるのか
製造・輸送・整備の各工程において、わずかな擦れや接触が生じることがあります。特にフレームはアルミや鉄系素材に塗装を施した部品のため、部品装着時のトルクレンチ使用やカウルとの微細な干渉で「薄い線傷」や「軽微な塗装剥がれ」が発生することがあります。
また、カウル内部など通常目視できない箇所は品質検査も簡易になる傾向があり、量産車であれば程度の差はありますが一定数起きうる現象とされています。
CBR600RRをはじめとするスポーツバイクの特性
CBR600RRのようなフルカウルスポーツモデルは、空力・デザイン重視で構造が複雑なため、カウルとフレームのクリアランスが狭い部分が存在します。そのため、組み立て時や整備時にごく軽微な接触が避けられない場合もあります。
さらに、CBR系は開発段階でレースでの使用も意識されており、外観よりも性能・軽量性を重視する設計思想が見られる点も影響している可能性があります。
保証や初期不良の対象になるかの判断基準
塗装の浮きや明らかな剥離がある場合、初期不良と認められるケースもあります。ただし、以下のような点も加味して判断されます。
- 傷の位置が外装に影響しない内部である
- 機能や安全性に影響がない
- 通常の製造工程で発生しうる軽微な範囲内か
心配な場合は、販売店で写真を見せて点検を依頼するのが安心です。ホンダ車は品質保証が手厚く、走行に支障をきたすような問題であれば迅速に対応してもらえることが多いです。
似た経験を持つライダーの実例
ネット上でも「カウルを初めて外したら、下地が見えているような細いスジ傷が…」という報告が複数あります。その多くが、実際には機能に影響のないもので、「気になるけどこの程度ならOK」と判断するオーナーも少なくありません。
一方で、納得できない場合や今後の錆などが心配な場合は、タッチアップペンでの補修やメーカーへの相談も選択肢になります。
フレームの塗装剥がれを放置して大丈夫?
塗装が完全に剥げて下地の金属がむき出しの場合、長期的には錆のリスクが出てくることもあります。特に湿気や海沿い地域などでは要注意です。
そのため、小さな傷であっても念のためクリア塗装や簡易な防錆処理をしておくと安心です。DIYが不安な場合は、バイクショップや専門店での施工も検討しましょう。
まとめ:新車でも傷はゼロではないが、冷静に判断を
新車のCBR600RRであっても、製造や整備段階でごく軽度のフレーム傷や塗装剥がれが発生することは珍しくありません。ただし、それが構造や安全性に影響しない範囲なら通常の許容内とされるケースも多いです。心配な場合は、迷わず販売店やホンダ正規ディーラーに相談し、納得のいく対応をしてもらいましょう。
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