ホイールが片側150mmもはみ出てしまった場合、公道走行には明らかに法的な対応が必要となります。この記事では、DIYでオーバーフェンダーを取り付けた方が合法的に走行するために必要な手続きや構造変更の流れについて詳しく解説します。
構造変更が必要になる理由
車幅が大きくなる改造を施した場合、車検証に記載された寸法と異なるため、構造等変更検査が必要になります。片側150mmのオーバーフェンダー装着は、全幅が300mm広がることになり、ほぼ確実に5ナンバーから3ナンバーへの変更となるケースです。
このような変更は、保安基準適合の確認を受けなければ車検を通過できず、公道走行も違法になります。
車検は装着「後」に受けるのが原則
構造変更の検査では、変更後の車両状態を実際に確認する必要があります。つまり、オーバーフェンダーを装着した状態で車を運輸支局に持ち込み、現物審査を受けなければなりません。
未装着のオーバーフェンダーを持ち込んで「これを付ける予定です」とすることは認められていません。
DIY取り付けでも構造変更は可能?
個人のDIYによる取り付けでも問題なく構造変更は可能です。ただし、取り付けの精度や仕上がりが保安基準に適合していることが前提となります。取り付け後は、車両寸法を正確に計測して書類を作成し、検査予約をして陸運局へ出向く流れになります。
必要な書類は以下の通りです。
- 車検証
- 変更後の車両寸法図
- 改造内容の説明書
- 車両の写真(全体、フェンダーまわり)
ディーラーや整備工場での対応は?
正規ディーラーは純正パーツ以外の改造に慎重な場合が多く、構造変更の対応は難しいケースもあります。一般の整備工場やカスタムショップでは対応してくれる可能性がありますが、持ち込みでの整合性や強度確認を求められることもあります。
DIY施工が不安な場合は、車検代行業者や改造検査に詳しい整備工場に相談するのがおすすめです。
DIY経験者の声と注意点
DIYでオーバーフェンダーを装着して構造変更を行った経験者からは、「取り付けよりも書類準備が大変だった」「検査で1mmの誤差も見逃されなかった」といった声が多く寄せられます。
あらかじめ幅や長さをきちんと測定し、必要書類を整えてから手続きを行うことがスムーズな合格への近道です。
まとめ:計画的な構造変更で合法なカスタムを
オーバーフェンダー装着による構造変更はDIYでも十分に対応可能ですが、装着後に車検を受けることが前提です。安全で合法的なカスタムを楽しむためには、正しい知識と事前の準備が欠かせません。
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