EG6・B16Aで水温センサー交換後にエンスト?|考えられる原因と対処法を徹底解説

車検、メンテナンス

EG6に搭載されるB16Aエンジンは高回転型VTECユニットとして人気ですが、年式的にもセンサー類の劣化が原因でトラブルが発生することが少なくありません。特に水温センサー関連の異常は、ECUの燃調制御にも関わり、エンストなどの不具合に直結します。この記事では、水温センサー交換後にもエンストが起こるケースにおいて、よくある原因やチェックポイントを詳しく解説します。

水温センサーの基本的な役割と症状の関係性

水温センサーはエンジンの冷却水温度をECUに伝え、燃料噴射量や点火時期などの制御に影響します。エンジンが冷えている時は燃料を多めに、暖まるにつれて燃料を減らすのが一般的な制御です。

そのため、水温センサーが誤作動すると「冷間時は正常」「暖まるとエンストする」などの症状が起きやすくなります。これはECUが誤った水温情報に基づいて燃料を絞りすぎてしまうことが原因です。

チェックランプ6回点滅と水温センサー系エラー

EG6のOBD1では、サービスチェック端子を短絡させることでエラーコードが点滅します。6回点滅は「水温センサーまたは回路異常」を示します。センサー本体の故障だけでなく、ハーネスの断線・ショート、カプラーの接触不良も要因として挙げられます。

交換しても症状が改善しない場合、信号電圧の異常やECU側の信号処理不良が隠れている可能性もあります。

交換後にエンストが起きる場合の実例と対処法

実際に、水温センサー・ECU・サーモスイッチを交換しても症状が出続ける例では、以下のようなケースが報告されています。

  • アース不良:センサーのマイナス側が正常に落ちておらず、正しい抵抗値が送れていない
  • アフターパーツ製のセンサーが純正と仕様ズレを起こしている
  • 配線が熱ダレ・接触不良を起こしていて、温まった状態で信号が途絶える

これらを確認するには、導通チェック・電圧チェック・センサーの抵抗値計測などが有効です。

疑うべき周辺部品と補機系統の影響

EG6は古い車両のため、水温センサー以外にも以下のような影響が出るパターンもあります。

  • IACV(アイドル・エア・コントロール・バルブ)の固着または故障
  • エアフロー系の取り込み不良(バキュームホースの劣化・リーク)
  • スロットルボディのカーボン詰まり

温まった後にエンストするということは、アイドリング維持に関わる機構が正しく作動していない可能性もあるため、IACVや吸気系の点検も同時に進めてみてください。

実際のユーザー事例:断熱材の裏で断線していたケース

あるユーザーは、「見た目では異常がなかったが、エキマニの熱が配線を劣化させ、被覆が一部溶けてリークしていた」という事例を報告しています。目視だけでは判断しきれないケースもあるため、念入りな点検が必要です。

特にB16A系のハーネスはタイトに配線されており、長年の熱と振動で断線・劣化が発生しやすいため注意が必要です。

まとめ:センサー交換後のトラブルには多角的な診断が不可欠

EG6のような年式の車両では、水温センサー単体の交換では解決しない問題も多々あります。ECU・配線・補機類・アース不良など、複数の要因が絡み合って症状を引き起こしていることがほとんどです。

水温センサー交換後も症状が続く場合は、電気的なテストを行いながら、IACVやスロットル系の清掃、吸気の点検も並行して実施するのがおすすめです。最終的にはホンダ車に精通した整備士に診てもらうのが最短の解決策となるでしょう。

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