カーナビの交換や追加を行う際、車両側から出ている純正コネクターの識別は意外と難しい作業です。特に新型ステップワゴンAIR EXのような最新車種では、複数のUSB系統が存在し、それぞれのコネクターが異なる役割を持っていることがあります。本記事では、社外ナビ・アルパインDAF11Zを装着した際に確認される「黒」と「灰色」のUSBコネクターの違いや注意点について解説します。
ステップワゴンAIR EXに存在するUSBコネクターの種類
新型ステップワゴンAIR EXには、充電専用とデータ通信用の2系統のUSBコネクターが存在します。カラーで区別されることもあり、「灰色」はデータ通信用(オーディオやAndroid Auto/Apple CarPlayなど)、「黒」は充電専用の可能性が高いと考えられます。
実際に多くのホンダ車種では、データ通信用USBが灰色、充電専用USBが黒色のコネクターであることが確認されています。これにより、社外ナビとの接続先を間違えると、ナビ側でUSBメディアが認識されなかったり、スマホ連携ができない場合があります。
ホンダ純正USB変換ケーブルType-Fの役割
ステップワゴンAIR EXでアルパインDAF11Zにホンダ純正USB変換ケーブルType-Fを接続した場合、「灰色コネクター」を通じて問題なく充電・データ通信の両方が行えることが確認されています。これは、この灰色コネクターがデータ通信用USBに該当していることを示唆しています。
その一方で「黒色のコネクター」については、接続してもオーディオ側で認識されないことが多く、これは純正充電専用ポートとして機能している可能性が高いです。
なぜ黒コネクターが存在するのか?
車内での利便性を高めるため、ホンダ車では「充電のみのUSBポート」と「通信可能なUSBポート」が明確に分かれて設計されています。特に後席用の充電ポートなどは、安定した給電に特化するため、データ通信機能をあえて省いている設計が見られます。
ステップワゴンではこのように複数のUSB系統を持つため、ナビ取り付け時にはどのポートが通信対応なのかを事前に確認することが大切です。
社外ナビ取り付け時の接続ミスに注意
社外ナビを取り付ける際、USBポートの誤接続による「メディア認識不可」「スマホ接続不可」「CarPlayが起動しない」といったトラブルがよくあります。これを避けるためには、車両取扱説明書や電装配線図を参照する、またはディーラーやプロショップに確認するのが確実です。
また、アルパインのような社外ナビメーカーでは、ホンダ専用接続キット(USBケーブル変換)を販売していることもあるため、それを活用するのもトラブル防止に役立ちます。
まとめ|灰色は通信、黒は充電の可能性が高い
新型ステップワゴンAIR EXで見られる「灰色」と「黒色」のUSBコネクターの違いは、それぞれの役割に基づくものです。灰色コネクターはデータ通信対応で社外ナビと接続する際に使用、黒コネクターはおそらく充電専用ポートに対応していると考えられます。
ナビ取り付けやスマホ接続のトラブルを避けるためにも、これらの識別と適切な接続はとても重要です。正しい知識をもって快適な車内エンタメ環境を整えましょう。
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