「維持費が0円で3年間、自由に好きな車を貸与されるとしたらどれを選ぶか?」という究極の問い。GR86のような軽量FRスポーツ、EV界の最速を誇るポルシェ・タイカン ターボS、圧倒的な快適性とパワーのBMW M5 PHEV、そしてV12自然吸気エンジンを搭載したフェラーリ・プロサングエ——。このラインナップは車好きにとって非常に悩ましい選択です。この記事では、それぞれの車の魅力を比較しながら、どの車が「3年間タダでもらえるなら本当に乗りたい車」かを深掘りしていきます。
GR86:純粋な“走り”を楽しむなら外せない存在
トヨタGR86は1270kgという軽量なボディと6速MT、自然吸気エンジンによるダイレクトなフィーリングが魅力です。
235馬力の出力は一見控えめですが、峠やワインディングを走る「走り好き」にはちょうどいい。運転の楽しさ=軽さ×MTという方程式を体現する1台です。
サーキットやジムカーナを楽しみたい方にとっては、GR86は唯一無二の選択肢とも言えます。
ポルシェ・タイカン ターボS:電動でも“官能”は手に入るか
タイカン ターボSは電気自動車でありながら、0-100km/h加速2.8秒、761馬力というスーパーカー並の性能を誇ります。
BEVでありながら、ポルシェの走りの哲学はそのままに、低重心かつ高剛性なシャシーがワインディングでも本領を発揮します。「重さは敵」と言われる中で、逆にその質量を武器にしているとも言えるでしょう。
静かさや快適性も含めた総合性能で選ぶなら、間違いなくトップクラスです。
BMW M5(PHEV):万能型スポーツセダンの究極系
M5はPHEVとなり727馬力/1000Nmという圧巻のスペックを獲得。直線はもちろん、4WDによる安定感と快適性は群を抜いています。
3年間、家族やパートナーと過ごすことも考えれば、M5のバランスは魅力的です。通勤からワインディング、長距離移動まで、あらゆるシーンでストレスを感じさせない“本物のGTカー”です。
ただし「軽さ」や「マニュアル操作」にこだわる走り屋には少々方向性が異なるかもしれません。
フェラーリ・プロサングエ:V12 NAを体験できる“最後のチャンス”?
自然吸気V12を搭載したフェラーリ・プロサングエは、今後どんどん希少になるであろうエンジン形式を持つラグジュアリーSUVです。
725馬力/716Nm、2033kgとスペックは圧巻。維持費ゼロで乗れるなら、フェラーリV12のフィーリングを味わわない手はないとも言えます。
3年限定とはいえ「所有する」感覚やブランドの魅力、ステータス性で選ぶならダントツの1台でしょう。
走り好きが重視する“感覚”と“哲学”
車好き、特に走りを楽しみたい層にとって、「重さ」「応答性」「フィードバックの質感」は最重要ポイントです。
その点で言えば、GR86のような軽量×MTの車はダイレクトな操作感と一体感があり、他の高性能車とは異なる価値があります。
一方で、電動車や重量級GTカーは「走りを感じる対象」ではなく「性能を味わう体験」として成立しています。選択はその哲学によると言えるでしょう。
まとめ:目的と価値観次第で“正解”は変わる
「維持費ゼロで3年間乗るなら」という条件下では、GR86の軽快さを選ぶ人もいれば、フェラーリのV12を最後に楽しみたいという人もいるでしょう。
走りを体で感じたいならGR86、最先端の電動技術を堪能したいならタイカン、家族や実用性を重視しつつ速さも求めるならM5、そして希少性と情熱を求めるならプロサングエ。
つまり「タダでもいらん」ではなく、「タダだからこそ本気で選びたくなる」。あなたにとってのベストはどれですか?
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