国産FRスポーツの名車たち──S13、S14、S15、そしてトヨタのZN6・ZN8型。どのクルマが実際に速くて乗り味が良いのか、カタログスペックだけではわからない「実測値」に注目して、人気モデルの実力を徹底比較します。
代表的なモデルと簡単なスペック比較
ここでは、日産のシルビア系(S13/S14/S15)とトヨタの86/GR86(ZN6/ZN8)を対象に、主要モデルをピックアップして比較します。
車種 | 実測馬力 | 実測トルク | 0-100km/h加速 |
---|---|---|---|
S13 K’s | 約190ps | 25.0kgm | 約6.7秒 |
S13 Q’s | 約140ps | 16.0kgm | 約8.8秒 |
S14 K’s | 約220ps | 28.0kgm | 約6.0秒 |
S14 Q’s | 約160ps | 18.0kgm | 約8.0秒 |
S15 spec S | 約165ps | 19.0kgm | 約7.8秒 |
S15 spec R | 約250ps | 29.0kgm | 約5.6秒 |
ZN6(86前期) | 約190ps | 21.0kgm | 約7.2秒 |
ZN8(GR86) | 約235ps | 25.5kgm | 約6.3秒 |
加速性能を軸にした実力順
0-100km/h加速タイムと実測馬力をもとにすると、スペックが高い順は次の通りです。
- S15 spec R
- S14 K’s
- ZN8(GR86)
- S13 K’s
- ZN6(86)
- S15 spec S
- S14 Q’s
- S13 Q’s
特にS15 spec Rはターボ+6MTという組み合わせにより、現行GR86に近い加速性能を実現していました。中でもGR86はトルクの太さで街乗りやワインディングにも強く、扱いやすさが際立ちます。
乗り味やチューニング性を考慮した評価
加速性能だけでなく、チューニングベースとしての魅力も人気を左右します。旧シルビア系(特にS13・S14)はパーツ供給も豊富でドリフト仕様としての人気が根強く、中古市場でも一定の需要があります。
一方でZN6やZN8は安全装備や車体剛性の高さなど、現代的なバランスの良さがあり、スポーツカー初心者にもおすすめです。GR86(ZN8)は燃費も含めて実用性が高い点も見逃せません。
中古車市場での人気と価格帯
2024年時点では、S13やS14のK’sは状態次第で200万円超、S15 spec Rは300万円を超える例もあります。ZN6は100〜200万円、ZN8はまだ新しく300万円台が中心です。
年式・走行距離・状態などに応じて価格差が大きいため、現車確認と専門業者のチェックが推奨されます。
まとめ|スペック以外も大切に
カタログスペックや実測値だけでは測れない「クルマの魅力」。あなたにとっての理想の1台は、スペックの高さだけではなく、乗り味やデザイン、維持のしやすさも含めて選ぶことがポイントです。
今後購入を検討するなら、まずは一度試乗してみるのが一番の近道です。
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