中古バイク市場では、走行距離が多い車両に出会うことも少なくありません。特に人気の高いホンダCB400 SUPER BOL D’OR(通称CB400SB)は、耐久性が高いため高走行でも販売されるケースがあります。今回は、走行距離9万キロ超・年式2015年式のCB400SBが63万円という条件で販売されていた場合、本当に購入しても問題ないのかを検証します。
CB400SBのエンジン耐久性とメンテナンス性
CB400SBはホンダの中でも特に信頼性の高いエンジン(NC42E型VTEC)を搭載しており、適切にメンテナンスされていれば10万キロ以上の走行も現実的です。バイク専門店「赤男爵(レッドバロン)」で定期点検がされていたということであれば、整備履歴の一貫性が期待できます。
ただし、信頼できるエンジンであっても、クラッチやサスペンション、電装系の劣化などは確実に進んでいると考えるべきです。特に9万キロともなれば、バッテリー、チェーン、ブレーキ、冷却系統などのメンテ履歴をしっかりと確認しましょう。
中古バイク購入で見るべきチェックポイント
高走行車を購入する際には以下のようなポイントをチェックすることが重要です。
- 過去の整備履歴(オイル交換、プラグ交換、チェーン・スプロケ交換など)
- 異音やエンジンの振動、吹け上がりのチェック
- 錆やオイル滲みの有無(エンジン、サス、マフラー周り)
- タイヤの状態と年式(劣化は事故リスク)
- 保証や返品制度の有無
これらがクリアされており、試乗でも違和感がなければ、走行距離よりもコンディション重視で判断することができます。
価格63万円は高い?妥当?市場価格との比較
2024年現在、中古のCB400SB(NC42型・2015年式)の市場価格は走行距離3〜5万キロで60〜80万円が相場です。9万キロ超で63万円という価格は、やや割高な印象を受ける方もいるかもしれません。
ただし、レッドバロンでは整備保証やロードサービス、長期サポートなどが価格に含まれているため、「安心料込み」と考えれば妥当なラインと見ることもできます。バイク整備に不慣れな方ほど、信頼できる販売店の車両を選ぶ価値は大きいです。
こんな人にはおすすめできる
以下に該当する方であれば、この車両は検討の価値があります。
- 通勤や街乗りメインで走行距離がそれほど増えない
- 初めての大型バイクでメンテ付き車両を希望している
- 車両のメカニズムに詳しくないが安心して乗りたい
- クラシックなVTECサウンドを楽しみたい
逆に、年間1万キロ以上走る予定のある方や、より長く乗りたい方には、もう少し走行距離が少ない車両の方が将来的な整備費用を抑えられるかもしれません。
まとめ:9万キロのCB400SBでも「整備履歴」と「信頼できる販売店」が鍵
走行距離9万キロという数字だけを見ると不安に思う方も多いですが、CB400SBのような頑丈なモデルであれば、しっかり整備されていれば十分に乗り続けることができます。
特に、整備履歴の確認と信頼できる販売店での購入であれば、走行距離だけで判断せず、総合的に見てコストパフォーマンスの高い選択となる可能性があります。迷ったらまずは店舗で整備履歴や保証内容を確認し、試乗して感触を確かめることをおすすめします。
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