仕事用とは別に軽トラを買うのはアリ？趣味としての軽トラ購入の考え方と注意点

軽トラは農業や建設業などで大活躍する実用車ですが、実はその個性的な仕様や機能に魅了され、趣味として所有したいと考える人も増えています。この記事では、すでに会社から軽トラを借りている方が「自分の軽トラ」を所有する意味や、その際の考慮点について解説します。

軽トラを趣味で所有するという価値観

軽トラックの魅力は実用性にとどまりません。たとえばスバル・サンバートラックのように、リアエンジン・4気筒エンジン・ダブルウィッシュボーンサスなど、スポーツカー顔負けの設計を持つ「通好み」なモデルも存在します。

このような車両を所有・整備する楽しさは、単なる移動手段ではなく、機械と向き合う体験そのものに価値を見出す趣味の世界です。バイクや旧車と同様、「好きだから乗る」「所有していること自体が嬉しい」という動機は十分に合理的です。

会社から借りている車は、業務使用に限定された共用車です。使用範囲や管理には制限があり、自由にいじったり、オフロード走行やイベント参加などには使えません。

一方で自家用車としての軽トラは、好きなカスタムができ、自由な使い方ができます。自分だけのガレージライフや、旧車イベントへの参加、DIY整備を楽しむためには「自分の軽トラ」が必要になります。

「一括で買えば貯金がカツカツ」という状況は、リスクと隣り合わせです。突発的な出費や生活費の不足に備えるためにも、趣味の購入には余裕資金から支出するのが原則です。

とはいえ、中古の軽トラは比較的安価で手に入るため、例えばボーナス月に分割購入する、維持費込みで年間コストを先に試算しておくといった工夫でリスクを軽減できます。趣味は「無理のない範囲」で楽しむのが長続きの秘訣です。

旧型の軽トラ、特にサンバートラックのような希少車は、パーツの入手難や整備の手間が大きなハードルです。リアエンジン車はメンテナンススペースが限られ、慣れていないと整備性に悩むこともあります。

しかし、根強いファンや専門の整備工場も多いため、コミュニティに入れば情報交換や助け合いも期待できます。事前に維持費（税金・車検・部品代）や整備体制をチェックすることが重要です。

例1：30代男性・農家
「業務用はあるけど、古いサンバーがどうしても欲しくて購入。維持費はかかるけど、田舎道を一人で走ってると最高に楽しい。買って後悔してません」

例2：20代女性・林業従事者
「軽トラ女子としてSNS投稿もしてます。会社の車は堅苦しいけど、自分の軽トラは“相棒”みたいな感じ。見た目もカスタムしてテンション上がります」

軽トラを趣味で所有するのは決しておかしいことではありません。むしろ機械好き、アウトドア派、旧車ファンにとっては理にかなった選択肢です。

大切なのは、生活資金とのバランスや将来への影響を冷静に見極めること。無理のない資金計画と情熱があれば、「夢のサンバートラックオーナー」への道はきっとあなたにとって満足のいくものになるはずです。