カーリースの残価設定トラブルに注意!契約前に確認すべきポイントとは

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カーリースは手軽に車を所有できる手段として人気がありますが、契約内容や支払いスケジュールの仕組みを正しく理解していないと、後になって思わぬ出費やトラブルに巻き込まれることもあります。特に「残価設定」に関する誤解や説明不足は、利用者との間でトラブルの原因になりやすいポイントです。

残価設定とは?カーリースの基本構造を知る

カーリースにおける「残価(ざんか)」とは、契約終了時点における車両の想定価値のことです。たとえば、リース期間満了後にそのまま車を返却する場合には、この残価分を支払わずに済む契約もあります。一方で、車を買い取る場合は、設定された残価を支払う必要があるケースが多いです。

残価はリース契約の初期段階で設定され、通常は月々の支払額に含まれないため、「別途支払いが必要」と認識しておくべきです。

支払予定表に記載がないのはなぜ?

多くのディーラーでは、支払予定一覧表には「月々の支払い」しか記載されておらず、最終的に買い取る際の残価が表に含まれていないケースがあります。これは、「リース契約を終了して車を返却する」前提でのスケジュールだからです。

したがって、支払予定表に「最終回の支払い額が0円」と書かれていても、それは残価が0円という意味ではない可能性があります。契約書本体の「残価額」欄を必ず確認しましょう。

契約書で確認すべき具体的な項目

トラブルを防ぐためには、以下のような点を事前に契約書で確認しておくことが重要です。

  • リース期間終了時の残価金額(明示されているか)
  • 残価の支払方法(現金一括か、再リースか)
  • 残価の記載が支払予定表に反映されているか
  • 買取意思を示す期限や方法

とくに「残価0円」と説明されたにも関わらず、契約書に10万円の残価が明記されていた場合、法的には契約書の記載が優先されます。

実際のトラブル事例:残価ゼロと説明されたはずが…

あるユーザーは、軽商用車をリース契約した際に「残価はゼロ」との説明を受けたと証言。しかし、最終回支払い時になってディーラーから「残価10万円とリサイクル料、手数料を合わせて約15万円が必要」と連絡され困惑したとのことです。

このケースでは、「60回払い=リース料金」であり、61回目に残価支払いがあるというディーラーの主張でした。支払予定表の60回目で終わっているように見えるため、ユーザーは支払いが完了したと誤認してしまったのです。

契約内容に納得がいかない場合の対処法

もし契約内容と説明が違っていた場合は、消費生活センターや自動車リース協会、法テラスなどの公的機関に相談するのも有効です。また、「書面に残っているか」が争点になることが多いため、口頭の説明だけでなく、契約書類の写しを必ず手元に保管しましょう。

今後の契約においても、「残価が0円かどうか」「買い取りには別料金がかかるか」「最終回の支払がどう位置づけられているか」を担当者に確認し、書面で明確にしておくことが重要です。

まとめ|リース契約は「残価の扱い」を事前に理解しておこう

カーリースを安心して利用するためには、契約時に「残価がいくらで、いつ、どのように支払うのか」をはっきり理解しておくことが不可欠です。支払予定表の見た目だけに頼らず、契約書や重要事項説明書の中身をしっかり確認しましょう。

少しでも疑問に思ったら、書面での確認や再説明を求める勇気を持ち、後悔しない契約を目指してください。

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