シグナスXシリーズは、型式ごとに外装デザインや取り付け構造に微妙な違いがあります。そのため、他型式のパーツを流用する際には注意が必要です。この記事では、特に人気の高い3型に4型マスクを装着できるかどうかについて、実際の情報や整備の観点から詳しく解説します。
シグナスX 3型と4型の外装の違い
シグナスXの3型(SE44J後期)と4型(SED8J)は、見た目は似ているものの、フロントマスクの取り付け部の形状やネジ位置、ステー形状が異なるため、単純な“ポン付け”は基本的に不可能です。
具体的には、フロントカウルの形状・固定構造が見直されており、特にヘッドライト周辺の寸法やタブの位置が変わっています。これにより、ボルトオンでの装着はほぼ無理とされています。
加工によって装着は可能
一部のユーザーは、4型マスクを加工して3型に取り付けるカスタムを成功させています。加工内容には、タブの切削・ステーの増設・ネジ穴の新設などが含まれ、DIYで行うにはある程度の工具・技術が必要です。
また、塗装の差や質感の違いもあるため、装着しても見た目に違和感が出るケースもあります。外観重視のカスタムなら細部までこだわる必要があります。
ショップでの取り付けは安心感がある
「自分で加工するのは不安」という場合は、カスタムに詳しいバイクショップや専門店での取り付け依頼がおすすめです。ショップなら必要な加工や配線処理を適切に行ってくれるだけでなく、トラブル時の対応も安心です。
費用は工賃込みで5,000〜15,000円程度が相場ですが、ショップによって大きく異なるため、事前に見積もりを取りましょう。
注意点:ライトやウインカーの規格差
4型はLEDポジションランプや異なるライト形状を採用しており、配線や電力仕様も異なる可能性があります。3型のハーネスにそのまま接続すると不点灯やヒューズ切れを起こすことも。
このため、配線の確認や変換カプラーの追加が必要になるケースもあるため、外装だけでなく電装の知識も求められます。
実際に行ったユーザーの声
実際に3型→4型マスクへ変更したあるユーザーは、以下のような工程を報告しています。
- 4型マスクの下部を一部カット
- 固定ステーの自作(アルミステー使用)
- LED配線の変換・リレー追加
施工にかかった時間は約5時間、費用はパーツ代除き工具・材料含めて3,000円程度でした。DIY慣れしていれば可能ですが初心者には難しい作業と評価されています。
まとめ:デザイン優先ならショップ施工がおすすめ
シグナスXの3型に4型マスクを流用することは可能ですが、“ポン付け”は基本的にできず、加工や配線処理が必須です。カスタムに自信のある方であればDIYでも対応可能ですが、安全性や完成度を求めるならバイクショップに依頼するのが安心です。
見た目のアップデートを楽しみつつ、安全で確実な取り付けを心がけましょう。
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