中古車を購入する際、信頼できる店舗を選ぶことは非常に重要です。近年、一部の中古車販売店が突然倒産し、購入者が車を受け取れず代金だけを失うという被害が報告されています。こうしたリスクから身を守るために、購入前にどのような点に注意すればよいのかを解説します。
信頼できる中古車販売店の見極め方
最も確実なのは、トヨタ・日産・ホンダなどのディーラー系列店での購入です。これらの販売店は企業母体がしっかりしており、アフターサポートも充実しています。
加えて、中古車販売業者の「古物商許可番号」「自動車公正取引協議会の会員証」などの有無も確認しましょう。これらの認可を受けている業者は、不正があった場合の苦情対応窓口も整備されています。
契約・支払い前に確認すべきポイント
- 在庫車両が現車として存在しているか(現物確認)
- 契約書の内容が明確か(納車予定日・返金条件など)
- 支払い方法に分割払い(ローン)や信託決済を選べるか
特に現金一括払いを求める業者には注意が必要です。安全性を考慮するなら、車両引渡し後に支払う「納車後決済」方式が最も安心です。
倒産時に備える「オートローン」の活用
ローンで支払う場合、信販会社を通すことで、販売店の倒産時に信販会社の保証対象となる場合があります。この点は販売店や信販会社に事前に確認しておきましょう。
たとえば、万が一納車がされない場合には、ローンの支払い義務が解除されることもあります。信販契約書の約款部分は事前にしっかり読み込みましょう。
購入前に評判を確認する方法
Googleの口コミやSNS、カーセンサー・グーネットなどの評価欄を確認すると、店舗の信頼性や過去のトラブル状況をある程度把握できます。
実際に「支払い後に音信不通になった」「納車予定を何度も延期された」などの投稿が複数ある業者は要注意です。一度でも悪質な対応の投稿がある場合は避けるのが賢明です。
リスクを最小限にする支払い方法の選び方
車両代金の支払い方法として、以下の順にリスクが低くなります。
支払い方法 | リスク度 |
---|---|
納車後に支払う | 低 |
信販ローン(分割) | 中 |
現金前払い | 高 |
どうしても現金一括で支払う場合は、店舗に出向いて現車を確認し、その場で契約・支払いを行うようにしましょう。
まとめ:安全に中古車を購入するための基本対策
中古車販売業者の倒産リスクを完全にゼロにすることは難しいですが、信頼性の高い店舗選びや支払い方法の工夫で被害を最小限に抑えることができます。
- ディーラー系中古車店の利用
- 契約条件と支払い方法の確認
- オートローンや納車後決済の活用
- 店舗の評判を事前に調査
安全な取引には「情報収集」と「慎重な判断」が不可欠です。安心してカーライフをスタートさせるためにも、事前の備えを万全にしましょう。
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