バイクに憧れを持つ方の中には「普通二輪を取らずに、いきなり大型二輪免許を取れるのか?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。結論から言えば法律上は可能ですが、実際の難易度や教習所の対応を理解することが大切です。この記事では、普通二輪を飛ばして大型二輪免許を目指す場合の流れやメリット・デメリットを解説します。
大型二輪免許はいきなり取得できるのか
道路交通法上、大型二輪免許は普通二輪を持っていなくても取得可能です。教習所に直接入所して、大型二輪専用のカリキュラムを受ければ試験を受けられます。
ただし、多くの教習所では「普通二輪免許を持っていること」を前提に大型二輪コースを組んでいるため、受け入れが制限されている場合があります。そのため、事前に教習所へ確認が必要です。
普通二輪を飛ばす場合の教習時間
普通二輪免許を所持していない場合、大型二輪の教習時間は相当数増えます。例えば、普通二輪を所持していれば最短12時間程度の技能教習で済むのに対し、未所持の場合は20時間以上の技能教習が必要です。
学科教習についても、普通自動車免許を持っていない場合は学科を含めた全過程を受ける必要があります。
難易度の高さと挫折するケース
大型二輪は車体重量が200kgを超えるものが多く、取り回しや低速バランスが難しいのが特徴です。普通二輪で400cc以下のバイクに慣れてから挑む人に比べ、いきなり大型を扱う人はバイク操作の基礎が身についていないため苦労しやすいです。
例えば、教習所でよくある「一本橋」「クランク」「急制動」などの課題は、いきなり大型に乗ると合格ラインに達するまで時間がかかるケースが多いとされています。
費用面の比較
費用もポイントです。普通二輪を経由して大型にステップアップする場合、合計で20〜25万円前後かかることが一般的です。一方、いきなり大型を狙う場合は教習時間が増えるため、25〜30万円以上になる場合があります。
そのため、必ずしも「飛ばした方が安い」とは限らず、むしろ費用が高くつくケースもあります。
実例:いきなり大型を取得した人の声
実際に「普通二輪を飛ばして大型に挑戦した」という体験談では、「最初は立ちゴケが多かった」「一本橋で苦労した」という声が多いです。一方で「最初から憧れの大型に乗れてモチベーションが続いた」というポジティブな意見もあります。
体格や運動神経、バイクへの慣れなどによって成功するかどうかが変わるのが実情です。
まとめ:普通二輪を飛ばすのは可能だが慎重に
普通二輪を飛ばして大型二輪免許を取得することは可能です。ただし、教習時間が増えること、難易度が高いこと、費用が高くなる可能性があることを理解しておきましょう。基礎を固めてから挑戦するか、憧れを優先していきなり挑戦するかは本人次第です。安全に長くバイクを楽しむために、自分に合った選択をすることが大切です。
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