高級ミニバン「アルファード」を購入する手段として注目されているのが「残価設定型クレジット(通称:残クレ)」です。最近は「残クレは地獄」「情弱ビジネスだ」などとネガティブな情報も飛び交っていますが、実際のところどうなのでしょうか?この記事では、実際に残クレでアルファードを購入したユーザーのリアルな体験談をもとに、残クレの仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
残クレとは?仕組みを簡単におさらい
残クレ(残価設定型クレジット)とは、数年後の下取り予定価格(残価)をあらかじめ差し引いた金額で車を購入するローンです。契約終了時には「買い取り」「返却」「再ローン」の3つから選択できます。
たとえば、アルファード(新車価格500万円)で残価が250万円なら、ローンは差額の250万円に対して組まれるため、月々の支払額が抑えられるのが最大の特徴です。
実際に残クレでアルファードを購入した体験談
筆者は2020年にアルファード(SCパッケージ)を残クレ5年契約で購入。残価設定は約260万円。頭金50万円、月々の支払額は約42,000円。ボーナス払いはなし。
納車から3年経ちましたが、今のところ特に不満はなく、むしろ「憧れのアルファードに無理なく乗れる」という満足感のほうが大きいです。ただし、残価を維持するために、走行距離制限(月1000km程度)や車体の傷・改造に注意する必要がありました。
残クレのメリット:誰でも高級車に手が届く
- 月々の支払いが安い:残価分を除いた金額でローンを組めるため、手取り25万円程度のサラリーマンでも憧れの車に乗れる。
- 頭金なしでも契約可能:ディーラーによっては0円でスタートも可能。
- 3年や5年ごとに新車に乗り換えられる:車を資産でなく“サービス”として楽しみたい人に最適。
実際、筆者の知人は「5年ごとにアルファード→ヴェルファイア→ランドクルーザー」と乗り継いでおり、車検代や維持費の心配が少ないとのことでした。
デメリット:契約条件を甘く見ると後悔する
- 走行距離制限と原状回復の義務:傷・改造はNG。オプションパーツをつけても返却時は原状回復が原則。
- 中途解約は基本できない:ライフスタイルが変わった場合に融通が利きにくい。
- 残価保証はあくまで“予定”:市場相場が下がると、追加費用が発生する可能性がある。
たとえば筆者の知人は、子どもが生まれて年間走行距離が大幅に増えたことで、最終的に返却時に“超過距離”による精算費用が6万円以上発生しました。
残クレはどんな人に向いている?
以下のような方には、残クレは非常にマッチします。
- 車は所有よりも“体験”重視の人
- 頭金やボーナス支払いなしで車を持ちたい人
- 数年ごとに新しい車に乗りたい人
- 走行距離が年間1万km以内の人
逆に、1台を長く乗りたい人や、車に趣味性・カスタムを求める人にはあまり向いていない可能性があります。
まとめ:残クレは賢く使えば“地獄”ではない
残クレは使い方次第で非常にメリットの多い購入方法です。「情弱」と切り捨てるのではなく、自身のライフスタイルや使用頻度にマッチするかを冷静に見極めれば、憧れの車を手に入れる大きな選択肢となります。
実際に残クレでアルファードに乗っている筆者としては、“堅実な贅沢”を叶えてくれる手段のひとつだと感じています。
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